空がくっきりと青い昼下がり。この時間はバスの来ないバス停のあたりは、今日も相変わらずしんとしている。ここはめったに人の通らないところなのだ。そこへやってきた41歳のセールスマン風の男。彼は、通りかかった乳母車を押す女に、ここでバスの回数券をなくしたのだと語る。女の両親も加わって回数券の行方を追及するうち、ごみバケツから一本のドライバーが。これは頻発する自転車泥棒の道具か?あたりにはベンチと電柱柱に鎖で繋がれた自転車、どこにでもあるありきたりの風景。そしてそんな風景をみる、窓から見るという行為は?
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
クロアチア・ザグレブに建つ蔦の絡まる邸を舞台にした4世帯の女たちを中心にしたコス一家の物語。1945年11月、第二次世界大戦後パルチザンだったローズは、ナチスの協力者だったブルジョワジーの家を手に入れる。そこは彼女の母親モニカがかつてメイドとして雇われていた家、そして生後2日のローズを抱えたモニカを追い出した家族の家だった。そこでローズは国防軍だった夫と生まれて間もない赤ん坊のマーシャと母親のモニ
アウシュビッツからの生還者ピーター・シンガーは大戦後英国に上陸。収容所でのリンチがもとで精神に障害を負った元政治犯マニックをパートナーに、不動産業者として再出発。折からの好景気の波に乗り、巨万の富を築いた。得意の絶頂にあるシンガーは、しかし、収容所をともに生き抜いた「同志」ステファンと再会する。そして過去へと遡る旅が始まる。
主婦2 私が言ったのと取りかえる……? ロープでしめ殺したのと……。主婦3 あら、あなた、朝のコーヒーに農薬を入れたんじゃなかった……?主婦2 やめたのよ、それは……。 (主婦1に)言ったじゃない、あれだと体験感が残らないって……。主婦1 そうだった……?主婦2 ロープの場合はね、敵の首にまいて、グッと引っぱった時に、この手の中に、 ギュッて手応えが残るわ……。後になってその時のことを
日本の現代演劇ポスターデジタル化プロジェクト2023
150点の現代演劇公演のポスターをアーカイブ。公演のキービジュアルがデジタル展開され難い、1960年代から80年代を中心に、紙で現存するポスターをデジタル化。ポスターのセレクションは、1960年代以降の舞台芸術系のポスターを収集・保存、これまでも研究や数々の展覧会に協力する等、演劇公演のポスターに造詣が深い、ポスターハリス・カンパニー社代表の笹目浩之氏が担当。