空がくっきりと青い昼下がり。この時間はバスの来ないバス停のあたりは、今日も相変わらずしんとしている。ここはめったに人の通らないところなのだ。そこへやってきた41歳のセールスマン風の男。彼は、通りかかった乳母車を押す女に、ここでバスの回数券をなくしたのだと語る。女の両親も加わって回数券の行方を追及するうち、ごみバケツから一本のドライバーが。これは頻発する自転車泥棒の道具か?あたりにはベンチと電柱柱に鎖で繋がれた自転車、どこにでもあるありきたりの風景。そしてそんな風景をみる、窓から見るという行為は?
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
「マイ・チルドレン! マイ・アフリカ!」は一九八九年にヨハネスブルグで初演、その翌年ロンドンのナショナル・シアターに招かれ評価を得た作品です。社会との調和を尊ぶ古いタイプの理想主義者である黒人教師。絶望感の中から自由を求めて暴走する黒人の教え子。人種差別反対の尊さに目覚めた白人の女子高校生。たった三人の登場人物で、友情と愛情と信頼を無残に打ち砕く南ア社会の現実を描ききったこの作品は、アパルトヘイ
時は1973 年。70年代ロックにどっぷりと浸かり、大人への階段を上っている途中の若者たちが織り成す悲喜こもごも。代議士の息子である甲野欽吾は売れないロック雑誌「エピタフ」を刊行している。盟友である宗近、小野、浅井らが編集に携わるという、いわゆる同人誌的な雑誌であった。ある日小野と浅井が「エピタフ」を辞めると言い出す。それと同時に甲野の腹違いの妹である藤尾は司法試験のために勉強中である小野に急接近
嘉永六年、ペリーが浦賀に来航し、泰平の夢破れた江戸幕府。安政三年には下田に着任した総領事ハルリスによって、日米通商条約の締結を迫られる。対応に苦慮した下田奉行所はハルリスの看護人として、新内お吉と呼ばれる名妓お吉を差し出すこととした。 船大工の鶴松という言い交わした男のいるお吉は、はじめきっぱりと拒絶するが、奉行所の役人や名主、恋しい鶴松にまで説得されて、泣く泣く領事館の置かれた玉泉寺に通うこと
ある地方都市に一組の夫婦と姑の奇妙な一家が移住してきた。妻と姑は実の親子でありながら、直接顔を合わせることもできず、妻は屋根裏に隔離され訪ねてくる母親とは吊るした篭に手紙をいれて連絡をとりあっているらしい。どうやら夫のポンツァ氏が二人を遠ざけようとしているらしい。我々には当然真実を知る権利があると息巻くマダム・ムッシュたちのもとに当の姑、フロオラ婦人が釈明に現れた。意外な事実があかされたところ、入
