その茂みの先には…
あらゆるものが息を潜め、様々な思惑がうごめく鬱蒼としたジャングル。
そこに直面したとき人は進むのか、諦めるのか、武器を手に闘うのか。
現代社会をジャングルに見立て、さまよう人間の姿をユーモア溢れる怒涛のドタバタ劇でおもしろおかしく、時に鋭くえぐり出す。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1980年10月、大阪芸術大学(舞台芸術学科)の有志により結成。『蛇姫様』(作・唐十郎)で旗揚げ公演後、第2回公演以降は、座長・内藤裕敬のオリジナル作品を上演している。
今も昔も、演劇だけが生み出せる劇的瞬間を探り追いかけている。
「世の閉塞感の中でどうやって前を向くか」というテーマの元、現代人の暗闇や想像力の欠如など、現代風俗を鋭く見つめたシリアスな内容で話題を呼んだ「みんなの歌」3部作(2003~2005年上演)を改訂再演し、疾走感あふれる台詞の掛け合いで描く。
野原の中に造成されたマンモス団地で育った青年が、ある朝、近くの空き家が放火されるのを目撃します。彼が第1通報者となり、捜査員から事情を聴かれるところから物語は始まります。犯人は誰か? 団地内のスーパーに客を奪われた地域の商店主や、団地のオバサンたちも登場。犯人捜しをする「現在」と、青年が失われたものを回想する「過去」が交錯しながら、1970年代半ばの団地コミュニティーが描かれます。
陸の孤島と化し、立ち退きを迫られた病院を舞台に、わざわざ通院してくる老人や幽体離脱できる入院患者など、病院に集う人々の人間模様を描きながら、神の存在の有無にも踏み込む。
奥にはがらくたの山、傾いた柱、ふすまの横に喫茶店のカウンターがあり、はたまた床の間のある畳敷きさえも。ここはあるときは、帰らぬ父を待つ少年の暮らす海の家。またあるときは、喫茶店とアパートと民家がひしゃげた形で合体してしまった共同生活場。というのも、物語の背景には阪神淡路大震災の影が落ちているらしく、崩れて寄りかかりあった建物がここなのだ。居場所をなくし、生きるすべをなくした不在の父を求める群像劇。
