メルヘンと詩。シュールとエロチシズムと犯罪の少女歌劇。寺山修司の〈幻想音楽劇〉が佐藤信+宇崎竜童+流山児祥の黄金トリオで甦る!小劇場演劇界の最前線を疾走するトップスタアの競演、熱狂のバトル・ロイヤル!!寺山修司七回忌追悼公演。
寺山修司が魔術的幻想音楽劇と名付けた『青ひげ公の城』はペローやグリムの童話などで知られる、次々と花嫁を娶っては殺害した青ひげ伝説がモチーフ。
そこは今、まさに『青ひげ公の城』という劇が演じられようとしている舞台。だが組み立てられていない城の装置、完成しない台本、いつまでたっても現れない青ひげ公などによって成り立つ未完のドラマ。そしてここに登場する「まだ誰でもない少女」。彼女は迷宮の出口を求めて役割を演じ切ろうとする。
演出家・俳優の流山児祥が、小劇場の横断的活動を目的として1984年に設立。劇団でありながらプロデュース色の強い公演を行ってきた。2000年からは海外に進出し、近年は台湾の劇団と共同制作を行う等、精力的に活動を続け、国内での公演では、歌舞伎、シェイクスピア、寺山修司や唐十郎のアングラから最前線の劇作家の新作、名古屋や大阪で活躍する才能の発掘、韓国の現代演劇、ブロードウエイ・ミュージカルとジャンルを問わず、果敢に上演している。また、シニア演劇の可能性を広げる活動も続けている。
理由あって 「この街」に逃れて来た秋元はメリケンと名乗る見知らぬ男と知り合う。 メリケンの強盗チームに仲間入りしコードネームをつけられる。 お互いそれぞれの素性も知らないチーム、仕事はパチンコ店の売上金強奪。計画通は成功するはずだったが、なぜか情報が漏れた。 仲間の誰かに裏切者がいたのだ。仕方なく逃げ込んだリサイクル工場で 大金をめぐってメリケンと工場連中の乱闘、さらにパチンコ店を経営する暴力団が
しりあがり寿の新作で、演出に天野天街(少年王者舘)を迎えて流山児★事務所が上演した『ヒme呼』。物語は古代の世界。卑弥呼亡き後 、国が乱れ部族が3つに分かれ対立をはじめる。ある時、異民族の男女2人が卑弥呼と似た感染症にかかってしまう。そのウイルスの正体は……恋!? 恋の概念がまだない古代の邪馬台国で恋の病が蔓延する。暗澹たるコロナ禍でつくられた、時代の閉塞感を打破するナンセンス・コメディ。
風琴工房の詩森ろば新作書下ろし・演出でSpace早稲田2016演劇フェスティバルでロングラン上演、1599人余を動員した大ヒット作。1972年、沖縄返還でオキナワは揺れていた。政治、裏社会、すべてが交錯し、火花を散らす。沖縄「裏社会」に蠢く若者と当時の佐藤政権の返還交渉を軸に核密約、日本の問題の縮図を暴き出す意欲作となった。五島三四郎が若いヤクザ、流山児祥が佐藤首相を演じ、杉山至が初めて美術を担当
2006年、90歳の戌井市郎(文学座代表)を座長に、青年劇場の瓜生正実、本多一夫、岩淵達治、観世栄夫、中村哮夫、肝付兼太といった平均年齢80歳のメンバーで高齢者劇団=パラダイス一座を旗揚げ。美術:妹尾河童、音楽:高橋悠治、宣伝写真:荒木経惟の豪華スタッフ。作:山元清多(黒テント)、演出:流山児祥の劇作は、「七人の侍」の登場人物よろしくの銀行強盗団が繰り広げる荒唐無稽のアクションコメディ。NHK劇場