陸の上には「るーる」の国の王がいて、
海の底には「ひーる」の国の王がいる・・・
その国は蔵王(ざおう)が作り、ルールを定めた国だった。
王の子、蛭子(ヒルコ)の死を巡って、ある秘密の因縁が存在する。
そんな国の末端の漁村に“えびす”という半身不随の仮面の男が
漂着し、 人々の想像を掻き立てる。
それが復讐に帰って来た青鐘やヒルコに違いないと恐れる蔵王だ
が、はたしてその正体は・・・?
1990年、早稲田大学演劇サークル「演劇倶楽部」のメンバーであった 松村武、八嶋智人、吉田晋一ら5名で旗揚げ。
以来、主宰の松村武が全作品の作・演出を担当。
八嶋智人、山崎樹範ら映像でも活躍する個性的な役者が揃う。
ハイテンションでテンポのよい笑いで壮大な物語へと観客を連れ去る独特の作風と、演劇ならではの表現にこだわったダイナミックな演出に定評がある。
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紀元前221年、圧倒的な野望の力で戦国の中華をついに統一した秦の始皇帝は、死を間近にして、東海の彼方に浮かぶという神仙の霊山に不老不死の夢を抱き、奇跡の果実を探そうとする。命を受けた方士ジョフツは三千人の童男童女を従え、歴史的大移民船団を仕立てて東の海へ漕ぎ出し、大航海の末、ついに日本の富士山麓にて不老不死の実『ときじくのかくのこのみ』を見つけ出したか、そうでないのか。その後、ジョフツは秦に帰るこ
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