―――つかぬことを伺いますが、わたしのこの身体はどこの誰のものですか。
現代美術家と手をとり、“ミュージカル・ミーツ・現代アート”と銘打った本作では、よりフラットな視点から舞台、とくに演劇という表現形態が見つめ直された。
「主人公の若者が入院中に舞台作品の台本執筆を通じて、青春からの脱却を果たす」という物語のなかで、音楽とともに夢と現を行き来しながら、ドラマならびに劇場空間全体からあらためて演劇の演劇性を提示する作品となった。
「ここが、あなたとわたしの融和地点」をテーマに活動する、舞台作品を中心としたクリエイティブプロジェクト。 作品の時間的推移のなかで、夢と現を行き来しながら、記憶と記憶の狭間に仕舞われていた鮮やかな景色を探し当て、みるひとの目前に再創出する。