「Caddy! Caddy! Caddy!」は、フォークナーの小説『響と怒り』、『アブサロム、アブサロム!』、短編小説『エミリーへのバラ』の抽象的な描写を題材にしたライブサウンドスコアとダイナミックなインスタレーションを伴う作品です。
ダンスは、閉塞感、束縛、悲しみ、孤独、勇気を表現します。最終的には、ステージが無数の光の色の糸が空間に広がる息をのむようなフィナーレへと展開します。シンプルな照明の変化が、容赦ない時間の荒廃が人の存在(踊り)に干渉し、暗闇は語り、すすり泣き、笑いを伴った物語のリズムを照らします。
フォークナーの物語は、さまざまな声が合唱的に交錯し、非線形の複合体を形成します。これは、輪郭のぼやけた豊かな生命の原初の記憶であり、微妙な本質を喚起し、時間の認識を伴ったダンス作品として提示されます。
ロサンゼルスを拠点にOguriの名で活動する舞踊家、振付家。1984年、土方巽アスベスト館舞踏講座・踏天寮に在籍。85年、田中泯が主宰する「舞塾五期 身体気象農場」に参加。91年に渡米、ロサンジェルスを拠点にBody Weather Laboratory - Los Angelesを立ち上げ、以来市や郡の助成を受けながら活動を継続。2009年、ARCANE Collectiveを結成。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)、ベニントン・カレッジでも教鞭を執る。
Oguriが1991年に米国ロサンゼルスに移住して最初の独舞公演。当初『無題』だったが運営側からの希望で、その場でタイトルを決めた。この時音響を担った作曲家Paul Chavezとは現在も共演が続いている。公演場所のLos Angeles Contemporary Exhibitions (LACE)は治安状態最悪なダウンタウン端にある先鋭的な前衛芸術の表現の場。煉瓦造りの建物は有刺鉄線で幾重にも
1999年からOguriとその妻Roxanneが続けているシリーズ「Flower of the Season」。その一環として上演されたOguriのソロ作品で、30年来のコラボレーターである作曲家のポール・チャベスも生で音風景をつくりだした。プログラムノートにはポール・ボウルズの言葉、「あと何回満月を眺めるか? せいぜい20回だろう。人は無限の機会があると思い込んでいる」が引用されていた。
DEADPAN(死んだ鍋)とは、冗談や皮肉を真面目な顔で表情を変えずに、あたかもそれが真実であるかのように述べることで、その効果を強めるもの。アイルランド文化の一部として、そのユーモアの繊細さを際立たせる伝え方である。 音響は当時から有名だったDJ Howie Bで、そのためか地元の有名ロックスターの面々も客席に見受けらた。映像では最後の数分が途切れているが、Oguriの記憶によれば、その後の踊り
Daniel Ezralow and Friends 1994 Italy Tour
『踊りは常にその一回生(性)に賭けています。』がこの作品は稀な独舞のレパートリーです。1993年の秋に初めて劇場舞台で10分ほどのソロ作品に取り組み,クセナキスの音楽で踊りました。この機会に照明効果を巧みに使い、人形振りを意識して、朝露の一滴に籠った空(sky)をイメージした作品です。1994年以降、作品は他の作舞家七人の作品と共にイタリア十数箇所、イスラエル数箇所、アメリカ各地を巡業しました。