Lightシリーズ
Lightシリーズ
― 最近私は、新幹線に乗る機会がたびたびある中、車窓の向こうに広がる家、家、家に地を這う蔦のイメージを想いうかべた。生き物のような家、家、家…。
そんな発想から今回の「家」の創作が始まった。どこへ辿り着いたのか自分でもわからない作品ではあるが、この家の中に入って行こうと思っている。― ケイ タケイ
1969年から続く「Light」シリーズのPart53初演。まだ2類相当だった新型コロナウイルスの影響で公演中止が散見される中での上演だった。
ケイ・タケイ率いるニューヨークを拠点としたダンス・カンパニー。ケイ・タケイのニューヨークデビューとなる作品「LIGHT」(1969年)に参加した、方向性を同じくする多国籍の仲間とケイ・タケイが1975年に設立、イサム・ノグチの展覧会会場で踊るなど、アメリカ合衆国60都市と17の国で公演を重ねた。ケイ・タケイは1992年に帰国し、「ケイ・タケイ’sムービングアース・オリエントスフィア」を結成、「LIGHT」シリーズを継続している。
ダンスがみたい!—批評家推薦シリーズ—
ケイタケイは1969年9月、「LIGHT」でニューヨークデビュー。同年12月には「ランチ」を発表した。「LIGHT, Part 4 “ジクゾーパズル”」は1970年12月初演。2005年の「ダンスがみたい!7」では「批評家推薦シリーズ」として参加団体の選出の理由などが推薦者から明示された。ケイタケイを推薦したのは舞踊評論家の山野博大は、オックスフォードの舞踊事典に、伊藤道郎、森下洋子、土方巽などと
マーサ・グレアムの舞台美術も手がけていた彫刻家、イサム・ノグチの展覧会「Noguchi’s Imaginary Landscapes」会場での公演。展覧会が巡回する各地の美術館でも上演された。ノグチがパフォーマンスのために用意した「Variable Landscape」と名付けた場で、6人のダンサーが固定されていない木材等を身体表現により動かしたり空間を変えたりして演じる。紙のランプやタタミ、ショ
ケイ・タケイは1969年にザ・ナショナル・シェイクスピア・カンパニーの本拠地であるキュビクロ劇場で「LIGHT, Part 1」を初演し、ニューヨークデビューを果たした。同年、同じ劇場で「ランチ」を発表。それから6年後、「ランチ」の後ということで、「アフターランチ」を発表した。
ケイ・タケイは1969年「LIGHT, Part 1」にてNYデビューを果たし、以来、LIGHTシリーズとして2022年12月までにPart 54まで発表。ソロの章もあれば大人数での章もあり、ひとつひとつの章は独立しているが、つながりあって大きなひとつの「LIGHT」を成している。「LIGHT Part 5」は、1972年11月、ニューヨークのダンス・シアター・ワークショップにて初演。映像は199