『私』はどこまでが『私』なのだろう。
抜けた髪の毛は『私』ではないのだろうか。
種は、いつその親樹の一部ではなくなるのだろう。
つぎ木をされた樹木は自分を一本の樹だと思って
空を目指して伸びていくんだろうか。
まっすぐに空を目指す樹。
おそらく自分の都合だけでどこまでも伸びていく。
だけども彼の都合で出来た木陰は、私を優しく守る。
そんなことを考えるうちに私は深いネムリに落ちていた。
【私はあなたのすべても、どの一部分も愛せます。】
1999年結成。「救いよりも希望、堕落よりも絶望」をテーマに掲げ、観る者の一人一人にパーソナルな訴求力を持った作品づくりを目指す。「アングラ・ポップ」とも「アングラ・メルヘン」とも呼ばれる作品群は、幻想的な世界観の中に、真にリアルな人間の感情を描き出す。