現代サーカス界の次世代を担う若きサーカスアーティストたちによる日仏コラボレーション。2021年10月、世田谷パブリックシアターで実施された初演の舞台裏に迫る。
カンパニー・ルーブリエの代表作として世界中で上演されている『5es Hurlants』をベースに、同演出家であるラファエル・ボワテルと彼女によって選出された日本のサーカスアーティストたちが、ダンス、エアリアル、ジャグリング、綱渡りなどのテクニックを融合し、新たな『フィアース5』を生み出した。
日本のことわざ「七転び八起き」をテーマに、常にリスクと向き合い限界を超えていくサーカスと、そこに生きる人々をオマージュした本作。滑っても、落ちても、転んでも、何度も何度も立ち上がる5名のアーティストの魂の叫びを体感してください。
世田谷パブリックシアターは、現代演劇と舞踊を中心とする専門的な作品創造・上演活動と、市民の自由な創作や参加体験活動を通し、新しい舞台芸術の可能性を探る劇場です。東京・三軒茶屋駅前のランドマーク、キャロットタワーの中にあり、主劇場・世田谷パブリックシアターと小劇場・シアタートラムの2つの劇場のほか、稽古場や作業場、音響スタジオなど「舞台作品創造」のためのさまざまなスペースが用意されています。
物語の舞台は絶海の孤島。飲むと永遠の命を得ることができるという“不老長寿の泉”を巡り、その泉の守り役の鷹姫、何十年もの間、泉から湧く水を待ち続ける老人、そして、新たに水を求めに来た若き王子・空賦麟(くうふりん)、それぞれの水を求める苦悩を嘆き謡う…。今から100年以上も前、ノーベル文学賞を受賞したアイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツは能の世界に影響を受け、劇作品『鷹の井戸』を執筆しまし
地域の物語2023
『地域の物語』は、世田谷パブリックシアターによる、ワークショップを通じて参加者たちが演劇づくりに取り組むプロジェクト。今回は「看取り」をテーマに、「えんげきコース」「からだコース」の2つを設定しました。「からだコース」では、互いに看取りの体験を話し、共有しあうことと共に、毎回、体をつかうエクササイズを行い、自分のからだの反応に丁寧に向き合うことを目指しました。看取りに関する思いや、気づきをテキスト
吉野の里に住む盲目の夫は、川上の地蔵に参籠した甲斐があって目が開くが、地蔵のお告げには「連れ添う妻は悪縁ゆえに離別せよ」という条件があった…。人間と運命の対峙を鮮やかに描く、狂言の異色の名作。四十分弱の作品ながら、長編の演劇に匹敵するほどの緊密間に満ちたドラマ性があり、かつて日本の戯曲ベスト3に挙げられたこともある。狂言界の至宝・野村万作の叙情に満ちた演技が堪能できる。
世田谷区下馬地区にお住まいの方たちの生活を支える仕事をされている/いた方に、「支援すること、支えること」をテーマにインタビューから創作するシリーズ。3作目となる本作は、知的障害の方の支援をされてきた長見亮太さんのお話です。下馬地区の住民に向けたお祭りで初演しました、シアタートラムでの上演に合わせて創作しなおしたのが本作品です。仕事を始めた経緯、支援しながら考えてきたこと、家族のこと。人が人を支える