物語る演劇
物語る演劇
舞台は夢のような感じが漂う、1950年前後のアメリカ。
老セールスマンのウイリー・ローマンは、かつての精彩を欠き、二世の社長からは厄介者として扱われている。
妻のリンダは夫を献身的に支えているが、大人になっても自立出来ない2人の息子達との間には深い溝ができている。手にしたと思った夢はもろくも崩れ、絶望したウイリーは家族のためにある決断を下す。
近代戯曲の物語を活かした「物語る演劇」シリーズ第一弾。
2010年、せんだい演劇工房10-BOXを拠点に設立。2014年には野々下孝が宮城県芸術選奨新人賞を受賞。多様なテクストと、俳優達が創りあげたシーンを、抽象的な関連性によって連鎖させ、ある印象を作りだすスタイルは、「演劇の暴走」と称される。常に「演劇とは何か?」を突きつけながら、美しさと暴力性を兼ね備えた作品によって、演劇の未来を切り開き続けている。
娘の母はヒステリックで、男の兄は海に身投げし、女の子どもは生まれなかった。人生の断片が繋がった、境界のない溶け合う世界。「あなたの中には、私の母も、あの人の兄も、この人の生まれなかった子どもも、存在しているのです」アントン・チェーホフの名作戯曲「かもめ」を題材に、現代演劇の旗手が、新たに提唱する演劇の新形式。
「私は今までに愛情を受けていると思っていたが、実は人形のように可愛がられていただけであり、一人の人間として対等に見られていないのではないか」「私は今までここにいるべきだと思っていたが、実はペットのように飼われていただだけであり、一人の人間として、対等に見られていないのではないか」ヘンリック・イップセンの名作戯曲「人形の家」を換骨奪胎し、現代的に描く構成演劇。
