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人里離れた山奥で父と二人きりで育った優太。ある日鹿を追っているとひょんなことから西新宿のオフィス街に紛れ込んでしまう。初めて出会う父以外の人間たち。父に教えられたのは「ひとには正直に」その1点のみ。山で育った優太はそのたくましい筋肉と、独特の狩猟ジョークで一躍人気者に。未亡人からのお誘い、巻き起こる不倫殺人、最初で最後のカップラーメン。劇団スポーツがお送りする、サバイバルビジネスコメディ!
いつ高シリーズvol.7
この雪が止むまで、図書室にいよう。テーブルを本でいっぱいにして、つまみ食いみたいにちょっとずつページをめくりながら過ごそう。朝についての印象的な書き出しからはじまる女子高生の話、気だるそうな主人公が日常のちょっとした謎を解いていくミステリー、異世界に転生したら全部うまくいくファンタジー。お気に入りのセンテンスを拾い集めながら代わる代わる本を読んで いく。そのうちウトウトしはじめて、気づいたら睡眠。
都会の雑居ビルの地底で暮らす、人間と妖精の混血児である「地底妖精」が主人公。「地底妖精」はマッサージ師のモグラに養われている。モグラの営むマッサージ店に迷い込んだ女性や、女児たちの少女マンガについての会話などを交えながら物語は進行し、「地底妖精」は抑圧された己の欲望を解放する。変態的な自作自演の映像作品で注目される現代美術家の高田冬彦氏が舞台美術を担当。
望月昌志は若くして作家としての名声を手に入れ、妻の久子と鎌倉の古い息遣いが聞こえるような洋館に暮らしている。二人の静かな日々が孕んでいた「小さな疑問」。自身に向けられたそれは、幻聴となって昌志を苛み、義妹の広子や彼の作品を信奉する有坂らとのただならぬ仲へと彼を落としこむ。知らぬふりを通す妻。それゆえさらに乱れる夫の心。夫婦の苦しい愛はもつれていく。春雨の降る日、今はもう春の色さえ忘れてしまったと嘆
いつ高シリーズ
本作は「いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校」が舞台の連作群像劇です。教室、下駄箱、屋上、図書室、学内のあらゆる場所で「まなざし」をテーマに様々な物語を発表します。俳優はシリーズを通して同じ登場人物を演じ、作品ごとに主人公が代わります。学内で起こる小さな事件の”ここ”と”あそこ”がまなざしで繋がれてゆき、シリーズ全体で大きな物語となっていく様をぜひお楽しみください。
その手紙にはこうあった。三日後に、赤ん坊を殺す。■ものがたり阿佐ヶ谷スパイダース初の男のみの公演は、姉の死の直後、その恋人の男がデリバリーヘルスを呼んでいたことを知った弟の3年に渡る3話構成の復讐劇。1話目は蝉だと言い張って木に貼り付いた男と、彼に住みつかれてしまった刑事との間の奇妙な友情の話。2話目はある誘拐事件を元に慌ただしく捜査を始める、意外に暇な新宿の刑事たちの姿をコミカルに描く。3話目は
兄夫婦と弟は同じ家に住んでいる。妻への不信感から兄は弟に「妻と二人きりで一泊してきてほしい」と願い出る。そして、その間に起きたことを逐一報告するようにと。夏目漱石の『行人』のシチュエーションを借りて、変化していく三角関係の行き着く果てを描く。2016年Votage-2016 Kuandu Arts Festival参加作品。