作:高橋恵(虚空旅団)&演出:上田一軒(スクエア)コラボレーション作品
里村家の主人が亡くなり遺言書が開示された。数億にのぼる遺産を相続するのは妻の梅と3人の子供たちに違いなかったが、梅への分配は法定をはるかに上回るものであった。また、相続にはひとつ条件が付けられていた。「梅自身が指名した任意後見人に財産管理を託すこと」家族から認知症が疑われ出した梅、今や「子供部屋おじさん」と成り果てた長男をはじめ、それぞれに問題を抱える相続人たち。―果たして、梅は誰を後見人に指名す
作:高橋恵(虚空旅団)&演出:上田一軒(スクエア)コラボレーション作品
試験的に「同性婚」を認める特区となったK 市が舞台。が、LGBT ではなく、同性の友人との「友情婚」が多いという。この街で友情婚しブックカフェをオープンした朋子と美也子。美也子の幼馴染の彼も同性の友人との再婚を反対されていると言う。近親者だけでなく店の常連客まで巻き込んでの議論が始まる。ー だって、憲法にあるやろ?“婚姻の自由”ってー そういう意味じゃありません!街の小さなカフェで巻き起こる、可笑
真夜中。 京都府の山奥にある木造の一軒家。 一人の女、佳織が古いアルバムのページをめくっている。 写真に写る父親は17年前、とある出来事をきっかけに突如、失踪。 彼女と一つ上の兄、学は母親に女手一つで育てられ、 成人した今ではそれぞれが独立し別々の場所で平穏な暮らしを送っていた。 ところが、久しぶりにお盆に帰省してみると母親が再婚したという報告を受け、 高身長、高収入、人柄も素敵な非の打ちどころの
亡くなった兄にかわって鉄工所の経営を継ぐため帰郷した慎人。そこに勤める親戚や職人たちは異業種から転職してきた新社長を受け入れつつも、なかなか距離を縮められないでいる。ある日、江藤という信用金庫の営業が現れ、申請していた融資の審査が通らなかったことを告げる。バブルの恩恵に浴することなく、「失われた30年間」を漂い続ける零細企業の人間模様。
少し先の未来。戦争と除染で男性を見かけることのなくなった世界。郊外でささやかに共同生活をする女性たち。彼女たちは5人一組で仕事をし、家事を負担し合い、家族のように暮らしている。ある日、街の病院で暮らすメンバーの妹が彼女たちを訪れる。この日起こった小さな出来事は、脆弱な世界を受け入れようと沈黙していた女性たちの不満と不安を次第に露見させてゆく。
女性芸術劇場17回目を迎える本公演では、日本の女性写真家のパイオニア・山沢栄子をモデルにし、モダン大阪を舞台に活躍した写真家の物語を関西舞台芸術の精鋭を結集して描きます。また、関西の各分野の女性パイオニアが日替わりゲストで出演します。
大阪の町工場にある小さな庭を舞台に、祖父の代から続く工場の衰退を描きます。個人同士、家族同士の差異による歪みを再確認し、2012年の日本に生きる私たちはどのような息苦しさを持っているのか、それらは軽減、あるいは増加すると予測されるのか、閉塞感は打破できるのか、ということを再検証しながら家族の物語は展開します。作者の実家のエピソードを下敷きにした「ちょっと親戚には宣伝できない」禁じ手のお芝居です。
生と死をモチーフにした3話のオムニバス形式の作品。 第1話「校庭にて」は、友人の葬儀帰りの3人の会話劇。 第2話「児童公園にて」第3話「病院の近くの公園にて」は、生者と死者の対話劇。 それぞれの身近な人の死の悲しみを受け入れていく過程を描く。 3つの話は円環しテーマが浮かび上がる。
第20回OMS戯曲賞大賞作品の再演。手紙の本文よりも書き手の深い思いが込められた「追伸」のメッセージ。流されがちな、伝えられない思いを演劇の時空間に綴った優しくも切ない三つの物語を描く。
遊劇体・キタモトマサヤの代表作『闇光る』から連なる、架空の町ツダを舞台に日本人を定点観測し続ける連作〈ツダ・シリーズ〉第9作。大学4年生の私は、なんとなく教員を目指していたのだが、今は教員になんてなる自信がない。役場勤めの父、専業主婦の母、歯科医と婚約が成立したばかりの姉の4人の家。私の飼っていたジュウシマツが蛇の餌食になったその日、行方不明だった伯父さんが突然現れた。伯父さんは、かつて学生運動を
遊劇体×泉鏡花オリジナル戯曲全作品上演シリーズ5
遊劇体×泉鏡花オリジナル戯曲全作品上演シリーズの第5弾。海底の龍宮城の別荘とでもいうべき城を舞台とし、そこには乙姫の弟である貴公子が賢い博士や沖の僧都や侍女たちと一種の理想郷として暮らしている。そこへひとりの娘が輿入れにやって来る。その娘は父により海神に売り渡されたのである。すなわち自然界からの豊穣を約束されるかわりに娘を生贄として差し出したのだ…。
