少し先の未来。戦争と除染で男性を見かけることのなくなった世界。郊外でささやかに共同生活をする女性たち。彼女たちは5人一組で仕事をし、家事を負担し合い、家族のように暮らしている。ある日、街の病院で暮らすメンバーの妹が彼女たちを訪れる。この日起こった小さな出来事は、脆弱な世界を受け入れようと沈黙していた女性たちの不満と不安を次第に露見させてゆく。
1992年旗揚げ。代表作『誰故草』(2014上演。第22回OMS戯曲賞大賞受賞)、『ゆうまぐれ、龍のひげ』(2024上演。第3回関西えんげき大賞優秀賞受賞)。プロデュース公演への書下ろしも多数手がける。
亡くなった兄にかわって鉄工所の経営を継ぐため帰郷した慎人。そこに勤める親戚や職人たちは異業種から転職してきた新社長を受け入れつつも、なかなか距離を縮められないでいる。ある日、江藤という信用金庫の営業が現れ、申請していた融資の審査が通らなかったことを告げる。バブルの恩恵に浴することなく、「失われた30年間」を漂い続ける零細企業の人間模様。
女性芸術劇場17回目を迎える本公演では、日本の女性写真家のパイオニア・山沢栄子をモデルにし、モダン大阪を舞台に活躍した写真家の物語を関西舞台芸術の精鋭を結集して描きます。また、関西の各分野の女性パイオニアが日替わりゲストで出演します。
大阪の町工場にある小さな庭を舞台に、祖父の代から続く工場の衰退を描きます。個人同士、家族同士の差異による歪みを再確認し、2012年の日本に生きる私たちはどのような息苦しさを持っているのか、それらは軽減、あるいは増加すると予測されるのか、閉塞感は打破できるのか、ということを再検証しながら家族の物語は展開します。作者の実家のエピソードを下敷きにした「ちょっと親戚には宣伝できない」禁じ手のお芝居です。
