大正七(一九一八)年十二月二十六日、宮沢賢治は、故郷花巻から東京に入院している妹・とし子の見舞いを目的に上野行きの夜行列車に乗り込んだ。その手には大きな革のトランクが握りしめられ、たくさんの願いが詰め込まれていた。「大好きな音楽を聞き、エスペラント語の勉強をする。そのためには家の重圧から逃れ、父の庇護の下を離れなければならない。そして何よりも真の生き方を探すことである」賢治は、東京に理想郷を求めて
何度にいる三人姉妹を訪ねた福子はここにあるものは全部自分のものだと言い出す。危機感を感じた3人は自分のものだという証拠を探そうとする。長女が新任教師だった頃の教材「ジャンヌ・ダルク」の物語をきっかけに、それぞれの日常に燻っている思いを仮託するように、ジャンヌの世界が繰り広げられる。
浜辺のある1日、早朝。仕事を終えた海女たちがおしゃべりをしている。二人の小学生の姉妹が遊んでいると、旅芸人のような一団が現れ、海の彼方に幻のように消えていく。昨日と同じような、違うような1日が暮れていく。
ある日忽然と、アパートから姿を消した哲子。母親、友人、刑事、大家の哲子探しが始まる。ぬか床から抜けてしまった一本の釘のせいで、目眩くミステリーゾーンが六畳間を包み、シンデレラの世界に呑み込まれていく。第30回岸田戯曲賞の候補作となる。
夏休みが終わり二学期が始まる日。一人の生徒が宿題を森になくしたと言う。友達と幻と言われる蝉を探しに行ったのだ。その森で出会ったのは…大人になった自分の奥深くに、今も住んでいる少女時代の夏の思い出を巡る物語。「いつかみた夏の思い出」(1986年)、「さらば夏の思い出」(1990年)といった改訂版による再演もある、同劇団の代表作。
何の変哲もない一家の夕食どき、世界から姿を消さんとするお茶っ葉の行方を追って、一人の少女が未知の国へ冒険の旅に出る。行く手を待つのは、お茶の葉撲滅を企む邪悪なる神々との可笑しくて壮絶な、変テコな戦いだった。
ケムリ研究室 (ケラリーノ・サンドロヴィッチ 緒川たまき) 第3弾。STORY 何十年か、百数十年か先の、どこかの国のお話――。 地球の人口は以前の3割ほどに減少。繰り返された極度の寒暖により、植物はほとんどが死滅。生き残った動物たちは人間の食料とされ、今や目にすることは珍しい。 残ったのは昆虫、限られた鳥類、爬虫類、深海魚に変種の貝。 極端な気候の中で生活するため、都市では巨大な冷暖房装置が稼
青い鳥スペシャル! クラウド ナイン ー銀色の雲の上で― アンコール公演
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