演劇
アーカイブのみ

グッド・バイ

グッド・バイ
グッド・バイ
グッド・バイ
撮影:松見拓也
グッド・バイ
撮影:松見拓也
グッド・バイ
グッド・バイ
グッド・バイ
グッド・バイ
演劇
アーカイブのみ

グッド・バイ

闇商売で成功した雑誌編集者の田島は、ふと、田舎から妻子を呼び寄せ、まじめに生きて行こうと考えた。そのためには何人もの愛人と、きっぱり縁を切らなければならない。彼は「美女を探して妻の役をしてもらい、愛人の元を訪ねて別れを告げる」ことにする。果たして彼はこれ以上にない適役としてキヌ子に出会う。闇市で担ぎ屋をしている怪力で大食い、鴉声でケチで下品な絶世の美女だ。「愛人の前では口は利かず頷くだけにしろ」と言い含め、女に金を渡して田島は愛人の元を順に訪ねる…。
太宰治の遺作である未完の小説『グッド・バイ』をモチーフに、敗戦から死までの間に書かれた小説を中心にコラージュ。『人間失格』とその死にまつわる暗くスキャンダラスなイメージが先行する太宰。しかし、本作の原作となる『グッド・バイ』は、ユーモア小説と形容されるほど明るさと軽さに満ちている。作家の「自殺(とその理由である戦後日本の問題のなさという問題)」という核心に迫っていくドラマツルギーとともに、全体的に大きなうねりを持った構成で新たな太宰像を提示した。

視聴方法

(要予約)早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
収録日
2018/12/23(Sun)
権利処理状況
アーカイブのみ

作品情報

上演情報
2018/12/13(Thu)~2018/12/27(Thu)吉祥寺シアター(東京都)
出演者・
スタッフ
出演
安部 聡子
出演
石田 大
出演
窪田 史恵
出演
小林 洋平
出演
田中 祐気
演出
三浦 基
原作
太宰 治
音楽
空間現代
美術
杉山 至
衣裳製作
清川 敦子
照明
藤原 康弘
音響
西川 文章
宣伝美術
松本 久木
制作
田嶋 結菜
制作
中川 美穂

上演団体情報

多様なテキストを独自の手法で再構成・コラージュして上演する。俳優の声と身体を通して劇空間を創出。言葉の抑揚やリズムをずらす独特の発語は「地点語」とも言われ、意味から自由になることでかえって言葉そのものを剥き出しにする手法はしばしば音楽劇とも評される。代表は演出の三浦基。所属俳優は現在6名おり、すべての作品に出演している。 2005年、東京から京都へ移転。2013年、本拠地・京都に廃墟状態の元ライブハウスをリノベーションしたアトリエ「アンダースロー」を開場。レパートリーの上演と新作の制作をコンスタントに行う。2006年に『るつぼ』でカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞を受賞。チェーホフ2本立て作品をモスクワ・メイエルホリドセンターで上演、また、2012年にはロンドン・グローブ座からの招聘で初のシェイクスピア作品『コリオレイナス』を上演するなど、海外公演も行う。2017年、イプセン作『ヘッダ・ガブラー』で読売演劇大賞作品賞受賞。(法人名:合同会社地点)

地点の関連作品