父の三回忌に家族が集まる。
色々あって弟は姉におチンチンを見せることになった。
父の遺影を前に、姉は弟のおチンチンをながめ、涙を流す。
涙の意味は誰にもわからない。
父の三回忌の夜に、妹は兄と再会する。
兄は17年前に交通事故で死んだ。
事故があった電信柱のそばで、妹は兄と再会する。
妹は33歳になっていた。兄はあの頃のままだ。
認めたくない感情がある。自分のなかで居場所がない感情。
ちゃんと認めてもらえない感情はとても凶暴。
それが邪魔をして、姉弟たちは母と再会することができない。
だからネパール。ヒマラヤをのぞむ深い緑の山々に、弟の妻、そして青年。
はたして家族は……?
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,045円)
京都を拠点に活動する劇団。1999年旗揚げ。劇作家ごまのはえを中心に、芝居/語り/ダンス/民族楽器の生演奏/歌/仮面や布など、様々な舞台表現と「言葉」とを組み合わせて、イマジネーションあふれる舞台作品を生み出している。また、地域の伝承や街の記憶をもとにした作品を多数創作している。主な受賞作品は『ヒラカタ・ノート』(新・KYOTO演劇大賞/OMS戯曲賞特別賞)。『チェーホフも鳥の名前』(第1回関西えんげき大賞 優秀作品賞/北海道戯曲賞大賞)。