舞鶴に生まれ育った姉妹「みちよ」と「すみ」。
二人の従姉妹で同じ家に住む「あきえ」。
三人の女性の恋模様を、戦前の記憶、戦中の傷、戦後の生活とともに描きます。
昭和を駆けぬけ、常によりそって生きてきた女性達の人生の記録。
2018年~2020年に京都府舞鶴市で実施した「まいづる物語プロジェクト」。その集大成として執筆されるも、コロナ禍により上演できなかった戯曲『よりそう人』を、劇団で初上演した作品。
京都を拠点に活動する劇団。1999年旗揚げ。劇作家ごまのはえを中心に、芝居/語り/ダンス/民族楽器の生演奏/歌/仮面や布など、様々な舞台表現と「言葉」とを組み合わせて、イマジネーションあふれる舞台作品を生み出している。また、地域の伝承や街の記憶をもとにした作品を多数創作している。主な受賞作品は『ヒラカタ・ノート』(新・KYOTO演劇大賞/OMS戯曲賞特別賞)。『チェーホフも鳥の名前』(第1回関西えんげき大賞 優秀作品賞/北海道戯曲賞大賞)。
父の三回忌に家族が集まる。色々あって弟は姉におチンチンを見せることになった。父の遺影を前に、姉は弟のおチンチンをながめ、涙を流す。涙の意味は誰にもわからない。父の三回忌の夜に、妹は兄と再会する。兄は17年前に交通事故で死んだ。事故があった電信柱のそばで、妹は兄と再会する。妹は33歳になっていた。兄はあの頃のままだ。認めたくない感情がある。自分のなかで居場所がない感情。ちゃんと認めてもらえない感情は
太郎「ピリッとしたもんが食べたいな」次郎「カレーなんてどうでしょう」太郎「なんやそれ」時代は1905年夏。場所は大阪近郊、吹田村にある庄屋屋敷「浜家」の玄関。浜家の家族や奉公人を中心に、屋敷に出入りする村人や、各地を回る薬屋などの姿を活写する。その背景には日露戦争を機に国民国家へ変貌する日本の姿があった――
アンデルセンの掌編集『絵のない絵本』をもとに、泊篤志、イトウワカナ、ごまのはえの3名の劇作家が描く多彩な世界。「月がみていた」というシチュエーションで描かれた様々な劇世界を、想像力に乗って旅する短篇演劇集。