一人の失業した男が乾物屋の2階のアパートに下宿している。
ハローページでは乾物屋というのは、興信所の後で、香辛料、香料のページに記載されている。ある乾物屋には、興信所と間違えて、探偵の依頼電話がかかってきて、その男もそんな電話を取る機会が結構ある。その中の1本の電話で、「私は今、探偵に捜査されているようだが、お宅じゃないか、私を付け回しているのは。」というのがあった。
その電話をきっかけに、その男は、探偵に付け回されて、秘密を暴かれそうになっている人の、秘密を守る探偵になろうと考える。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1980年10月、大阪芸術大学(舞台芸術学科)の有志により結成。『蛇姫様』(作・唐十郎)で旗揚げ公演後、第2回公演以降は、座長・内藤裕敬のオリジナル作品を上演している。
今も昔も、演劇だけが生み出せる劇的瞬間を探り追いかけている。
幻の夏を追い求めて・・・まだ早い夏の初め。残された夏の少なさに気づいた営業社員・目白は、海から来た夏の使者・せい子とふっ子に誘われて、深海の財宝を求めてカツオ船『楽勝丸』へ向かった。ハリケーンに沈んだロシアの軍艦ディアナ号の財宝をめぐる冒険は真夏の太陽を耐え、残暑厳しい夏の終わりへとクライマックスに向かう…。
主人公の男が押入れの奥から、昔よく履いていたズボンを見つけたことから始まる。それをコインランドリーの洗濯機に入れた所で、後ろのポケットに、何か大事なものを入れていたことを思い出す。ズボンは見当たらず、代わりに「あなたの過去を上演したいので、上演許可を!!」という、演劇部の女子高生たちが登場?!それを契機に「ラブレターを返して」と迫る昔の彼女など、彼の忘れたい過去が、記憶の渦の中から次々と現れて…。
野原の中に造成されたマンモス団地で育った青年が、ある朝、近くの空き家が放火されるのを目撃します。彼が第1通報者となり、捜査員から事情を聴かれるところから物語は始まります。犯人は誰か? 団地内のスーパーに客を奪われた地域の商店主や、団地のオバサンたちも登場。犯人捜しをする「現在」と、青年が失われたものを回想する「過去」が交錯しながら、1970年代半ばの団地コミュニティーが描かれます。
正義の味方とは、それ自体が正義ではなく、正義の味方につく者のことである。ならば、味方につくべき正義を探さねばならぬ。私達の正義とは何か?それは家族?恋人?仕事?いや、私自身?社会正義が消失した今をさ迷う。