「あの木は誰よりも知ってるのよ。ベイカー家の秘密を」。
二人の女性の友情を軸に、慈悲なき世界で秘密に翻弄される人々を巧みにコラージュ。
人生を超えた視点から生の営みを俯瞰する、ケラリーノ・サンドロヴィッチ会心の年代記、再び!
ずっとずっと昔の良き時代。狼に襲われた少年を救い上げた伝説を持つ楡の木を、取り囲むように建てられたベイカー家の館。ここに住むのは楡の木に助けられた少年の息子で、今は銀行家のウィリアム(廣川三憲)。妻のパオラ(松永玲子)、息子のエース(大倉孝二)と娘のティルダ(犬山イヌコ)と暮らしている。ベイカー家の向かいには、弁護士のブラックウッド(山西惇)か館を構え、たびたび仕事で訪れる。エースの親友カレル(萩原聖人)や、ティルダの同級生のチャド(みのすけ)とリーザロッテ(村岡希美)もやってきて、メイドのメアリー(長田奈麻)はその世話にてんてこまい。
そして12歳の冬、ティルダは転校生のコナ(峯村リエ)と出会い、彼女と親友になった。その後、ブラックウッドと結婚したティルダは息子のフリッツ(泉澤祐希)を産み、カレルと結婚したコナは娘ポニー(伊藤梨沙子)を産む。
二人の付き合いは家族ぐるみで続くが、ベイカー家をめぐる秘密は増殖し、次第に二人の人生に暗い影を落とす──。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。
ナイロン100℃の前身となる「劇団健康」は、1985年、当時のインディーズバンドブームの中心的存在にあったバンド「有頂天」のボーカルを務めていたKERAを中心に、犬山犬子(現・犬山イヌコ)、田口トモロヲ、みのすけらによって旗揚げされた。ナンセンス・コメディを中心とした本公演14作品と数々の番外公演を上演し、高い評価と人気を得るも、1992年に解散。翌1993年、再びKERAを主宰として、犬山、みのすけ、峯村リエ、三宅弘城、今江冬子、藤田秀世、手塚とおるらで、ナイロン100℃を立ち上げ、1st SESSIONとして『インタラクティブテクノ活劇 予定外』を発表。
公演をSESSIONと称することに表れているとおり、劇団員に加えて客演やクリエイティブ・スタッフとともに、ナイロン100℃にしかできない表現を生んでいる。
これまでナンセンスな笑いを交えた作品をはじめ、シチュエーション・コメディ、ミステリー・コメディなどを上演してきたが、近年は岸田國士、フランツ・カフカ、別役実などをオマージュした作品や、壮大な群像劇など、多彩な舞台を発表している。
2019年、第45回公演『百年の秘密』(再演・2018年上演)にて、第26回読売演劇大賞 最優秀作品賞を受賞。
「大切なのは、この人達がこれから先も生きていったってこと──」三姉妹の〝光と闇〟を描く、ナイロン100℃家族劇の傑作!1976年。小説家・柏木伸彦(廣川三憲)は伯母から家を譲られ、妻・基子(松永玲子/2役)、7歳の長女立子(犬山イヌコ)、5歳の次女艶子(峯村リエ)、2歳の三女類子(坂井真紀)と御五色村に転居した。そこに伸彦のファン、三好(三宅弘城)が転がり込む。立子は10歳で文壇にデビューし才能を
「無いみたいなんですよ、手も足も、顔も胴体も……」確かなものはなにもない。別役実×ルイス・ブニュエルを意識した果てなく更新され続ける言葉と世界。ケラリーノ・サンドロヴィッチが放つ不条理演劇の最新形!賛成派と反対派のシュプレヒコールが遠くに聞こえる中、物語は始まる。とある洋館に暮らす金持ちの一家。その中では父親(三宅弘城)と母親(犬山イヌコ)、そして息子(遠藤雄弥)と娘(峯村リエ)が、今日も退屈な会
「この店はね、人生の落伍者のふきだまりなんでございます」芸術に憑かれた男たちの〝才能と世の中との折り合い〟を描く、激しく愚鈍極まりない物語、再び。1974年暮れのフランス、パリのモンマルトル。サン・ヴァンサン墓地の向かいにある地下酒場「レ・トロワ・ペロンヌ・ローンドゥ」はうだつが上がらない、パリの日本人の溜まり場となっていた。新米店員のスティーヴ(温水洋一)が店番をする店には、今夜もオブジェ作家の
永作博美、阿部サダヲ、古田新太らを迎えた、小劇場バックステージもの。次々と襲いかかる困難に立ち向かう弱小劇団を描いたシチュエーション・コメディは、後に様々なエピゴーネンを生み出すことになった。2036年、東京。21世紀の演劇人たち4人がバーに集い、90年代に演劇野郎だったという老マスター(廣川三憲)の回顧話を一晩中聞くことに。話の舞台は1996年の下北沢。劇団“下北ビートニク”の新人スタッフとして
