日本を逃げ出す富裕層の倦怠と衰退を描く問題作に“無隣館”の一期生が挑む。
彼らの挑戦は希望の船出となるのだろうか。
近未来、南へと向かう豪華客船に乗り合わせた日本人。
それぞれの想いを胸に、船はゆっくりと進んで行く。
はたして、彼らは、なぜ南を目指すのか、南には、何があるのか。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
平田オリザを中心に1982年に結成された劇団。こまばアゴラ劇場を拠点とし、 平田オリザが提唱した「現代口語演劇理論」を通じて、新しい演劇様式を追求。この演劇理論は1990年代以降の演劇界に強い影響を与え続けている。 また、複数の演出家、劇作家、多数の俳優を有し、日本では珍しい「シアターカンパニー」として活動を続けており、若手アーティスト育成の場としても着実な実績を上げ、才気あるアーティストを多く輩出している。 2020年に劇団の機能を兵庫県豊岡市に移し、豊岡から演劇作品を創作・発信している。
青年団プロデュース公演
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フランスを代表する劇作家・演出家パスカル・ランベールと、平田オリザ率いる青年団との国際共同制作作品。ランベールはジュヌヴィリエ劇場の芸術監督時代に、数多くの日本の演劇人たちを招へいし、日本の現代演劇の魅力をフランスに紹介するとともに、今日に至るまで定期的に来日、日本各地の劇場にて作品を発表。とりわけ平田とは信頼関係を築き、「青年団」の拠点・こまばアゴラ劇場との協働プロジェクトを数多く実現させてきた
`90年に『科学する精神』として初演。`96年に続編『北限の猿』との2本立で全国ツアー中に、こまばアゴラ劇場で収録。遺伝子操作で新しい人類を誕生させようよする生物学実験室の若い研究者たちの怠惰な生活…。恋愛中心の青春群像劇、また最先端の情報を盛り込んだSFとしても楽しめるエンタテイメント作品。
202X年、架空の青年海外協力隊第四訓練所。この年、日本政府の財政は破綻寸前となり、全ての海外援助活動の停止が決定される。最後の派遣隊員となる青年たちの訓練所生活の、その寂しく切ない悲喜劇を通して、人間が人間を助けることの可能性と本質を探る青春群像劇。平田オリザが桜美林大学演劇コースの卒業公演のために書き下ろし、大好評を博した本作を、青年団本公演として8年ぶりに上演。