石巻・月ノ浦。津波の傷跡はもう癒えたように見える、穏やかな春の浜辺。年老いた雌猫が子猫たちに語り出す。400年前、同じようにこの地を襲った大津波、その傷を乗り越えて海へ旅立った一隻の船と、一人の青年の物語……。慶長の大津波からわずか2年後に出帆した遣欧使節団の情熱と、東日本大震災からの復興の思いを重ね合わせ、人々が悲しみの中から希望を取り戻して生きていく姿を描く。宮城の郷土芸能・鹿踊りを始めとする日本伝統芸能の表現と、多彩なミュージカルナンバーとが融合するオリジナルミュージカル。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(レンタル1,000円)
わらび座は民族伝統をベースに、多彩な表現で現代の心を描く劇団です。
1951年2月 創立。民謡の宝庫と呼ばれる秋田県仙北市にホームベースを置き、現在5つの公演グループで年間約800回の公演を全国で行っています。
海外公演は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、ブラジルなど16カ国で行なっています。
船主・弥三郎が北前船「夢千丸」の初出航を準備している。北前船は南から北へ、北から南へと食糧を、衣服を、唄を、踊りを、そして夢を積んで、日本海を行き来する。一方で、海の総合商社である北前船は板子一枚下は地獄、命がけの仕事。そんな夢千丸の乗組員の中に、弥三郎に憧れる少々生意気な若者、喜一がいた。 辿りついた港でさらに思いがけないことに出会う。 「北前船はただ荷物を運んでいるわけじゃねえ」。弥三郎の魂が
新庄藩に生まれた養安は、ある失敗から、9才でたった一人母に見送られて秋田藩へと逃れる。医者に拾われた養安は、御典医を目指して勉学に励む。ようやく医師免許を手にした時、院内銀山の火事に遭遇。「焼死した銀山お抱え医師の代わりに」と請われ、おしかけ女房のサツ子もやってきて、期限付きで引き受ける事になる。持ち前のパワーとユーモアで、鉱山医療に立ち向かってゆく養安夫妻。やがて銀山は日本一の産出量を誇る「天保
この舞台は、一人の津軽女性「佐藤雛(ひいな)」の大正から昭和にかけての24歳から94歳までを描いています。「自分の心を飾らず、ありのままの自分で生きていけたら…」今の世の中は、いろんなしがらみの中で皆、もがきながら懸命に生きてる…「佐藤雛」も その一人。歌あり踊りありのわらび座初の一人ミュージカル。舞台から「人の本音」を、感じて、聞いてもらえたら幸せです。
藤琴の獅子舞・花の舞・貫井囃子・鬼剣舞などの民族芸能の数々を盛り込んだ〝ファンタジックステージ〟正雄は、ふとしたことで親友の心を傷つけてしまった。語り合えないままその友だちを事故で失い、それ以来、自分のカラに閉じこもりがちだ。そんなある夏の夜、バイクに乗った正雄は、美里とそのお爺さん安蔵を巻き込んで事故を起こし、意識だけが浮遊する不思議な〝夢の世界〝へと入り込む。そこに、「行きたい所見たいもの、何