『NASZA KLASA(ナシャ・クラサ)』ポーランド語で私たちの同級生という意味。この作品はポーランドのとある学校の同じ教室で学んだ男女10人の“歴史”を描いたもので、第二次世界大戦におけるユダヤ人への弾圧といった歴史的事実を通して彼らの人生に迫ります。
舞台のモデルとなっているのはポーランド北東部に位置するイェドバブネという小さな町。世界大戦によって国の東側をソビエトに占領され、その後独ソ不可侵条約を破って侵攻してきたドイツの占領下となる複雑な時代背景の中、10人の登場人物たちが如何にして生き、死んでいったのか。ポーランド人かユダヤ人か、変えようのない事実が運命を大きく左右する。かつてのクラスメートたちはその運命に翻弄され、抵抗すら出来ずに命を落とす者、誰かを犠牲にしても生きようとする者、それぞれの“歴史”が舞台上に刻まれることになる。それはあたかも彼ら自身の目で見、耳で聞き、心に記録された事実=歴史を振り返り、学ぶための授業のようである。この町でのユダヤ人虐殺に、ポーランド人が深く関わったといわれる歴史の暗部に鋭く切り込んだ本作は、本国ポーランドにおいて度々上演され、作者はこの作品でニケ賞(ポーランドで最も権威のある文学賞)を受賞しています。日本初演となる本作。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
時は1973 年。70年代ロックにどっぷりと浸かり、大人への階段を上っている途中の若者たちが織り成す悲喜こもごも。代議士の息子である甲野欽吾は売れないロック雑誌「エピタフ」を刊行している。盟友である宗近、小野、浅井らが編集に携わるという、いわゆる同人誌的な雑誌であった。ある日小野と浅井が「エピタフ」を辞めると言い出す。それと同時に甲野の腹違いの妹である藤尾は司法試験のために勉強中である小野に急接近
-
-
大工の仙八は妻に先立たれたが、二人の息子がいる。長男の清は音楽好きの旧制高校生でまだ徴兵を免れています。次男の昭は予科練(少年航空兵)です。清と昭の幼馴染の桃は両親を亡くし下働きをしながらひそかに女優を志しています。実に大変だった時代の物語。