演劇
アーカイブのみ

太鼓たたいて笛ふいて

太鼓たたいて笛ふいて
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太鼓たたいて笛ふいて
撮影:谷古宇正彦
太鼓たたいて笛ふいて
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アーカイブのみ

太鼓たたいて笛ふいて

『放浪記』で一躍文壇の寵児に躍り出た女流作家・林芙美子。奔放に生きてきた人生を写すが如く、原稿用紙に向かっていた。世間の風は戦争へ突入すべく、日増しにきな臭さが強まりはじめていたそんな中で、芙美子は人生の切り売りだけで小説を書くことに行き詰まりを感じていた。そして、時流にあわないという理由で出版した本が発禁処分されてしまう。
芙美子につきまとい、金儲けを企むプロデューサー三木孝は、"戦さはもうかるという物語"と芙美子を刺激、説得し、従軍記者へと仕立て上げていく。そして、内閣情報部と陸軍部から派遣され、太鼓たたいて笛ふいてお広目屋よろしくふれまわる物語を書くために、シンガポールやジャワ、ボルネオと従軍した林芙美子が目のあたりにしたものは、国土拡大を大義名分にした、日本軍による東アジア侵略であり、暴挙であった。
戦後一転として、まるで贖罪するかのように『浮雲』や『めし』など、わたしたち普通の日本人の悲しみを、生活を、ただひたすらに書きつづけた、作家林芙美子を描いた音楽評伝劇です。
大竹しのぶ、木場勝己、梅沢昌代、山崎一、阿南健治、神野三鈴、不動の六人の俳優と朴勝哲のピアノ演奏に、井上ひさしがあつく信頼をおいた栗山民也が演出の腕をふるう、井上流音楽評伝劇の金字塔がよみがえります。

視聴方法

(要予約)早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
収録日
1990/1/1(Mon)
権利処理状況
アーカイブのみ
映像分数
168分

作品情報

上演情報
2014/1/16(Thu)~2014/2/9(Sun)紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
出演者・
スタッフ
林 芙美子
大竹 しのぶ
林 キク
梅沢 昌代
島崎 こま子
神野 三鈴
加賀 四郎
山﨑 一
土沢 時男
阿南 健治
三木 孝
木場 勝己
ピアニスト
朴 勝哲
演出
栗山 民也
美術
石井 強司
照明
服部 基
衣裳
宮本 宣子
振付
西 祐子
歌唱指導
伊藤 和美
宣伝美術
和田 誠
演出助手
大江 祥彦
舞台監督
増田 裕幸
制作
井上 麻矢

上演団体情報

株式会社こまつ座

団体詳細・作品一覧を見る

私たちは、人を泣かせたり、笑わせたりしている会社です。
座付作者井上ひさしに関係する作品のみを専門に制作、上演しています。
1983年1月に創立し、84年4月『頭痛肩こり樋口一葉』公演で旗揚げ。
以降、新作、再演、こまつ座旗揚げ以前の井上作品も織り交ぜて、出演者・スタッフとも作品ごとに依頼し、その作品だけの一座を組むプロデュースシステムをとり、年平均4~6作品(200~250ステージ)を上演し続けています。

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