踊りの起源をテーマとしたダンス作品。
人間ではどうしようもできない事象に対し、自然や神、見えないものに敬意を払いながら共に生き抜くために、祈りや呪いとして音を鳴らし踊るという根源的な行為が人間の日常生活の延長線上にある。
日本の土着的な風習や儀式の身体感覚を見つめ直し、踊り鳴らすという行為の根源を想像し新たに作り上げた。見えない/聞こえないけれど、そこに確かに在るものの気配を取り戻し、人間以外の目線や実在する身体、魂とは何かを再考する。自然と共に移り変わる営みと魂の祝祭。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
横山彰乃が振付・演出を担うプロジェクトとして2016年より始動。
横山彰乃
ダンサー / 振付家
感覚に着目した独自のムーヴメントを探求する。見落として通り過ぎてしまうような感覚を掘り起こし、包みきれないものや意図せず溢れ出てしまうダンスならではの瞬間を踊り立ち上らせる。
2021年よりセゾン文化財団セゾンフェローI
第16回日本ダンスフォーラム賞等受賞。