——踏み出せ、その一歩を——
大きなゾウを眺めていた。小さな憎悪を抱えていた。暑い日も、寒い日も、ちっとも動かず、立ち尽くしている。ずっと想像していた。あいつが一体、何を考えているのかを。
一宮周平によるパフォーマンスユニット。ひとつのテーマから派生する様々なシーンをオムニバス形式で展開する新感覚な喜劇を特徴とする。各話はテーマを通じて独特な世界観を作り出し、ひとつの物語へと結びつく。日本特有の文化、言葉を多彩に活用すると共に、ミュージカルや音楽、ダンス、落語、絵画などの芸術分野も作品の構成要素として取り入れ、演劇という枠にとらわれない類を見ない表現を追求している。