近松門左衛門の『曾根崎心中』と四世鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を、「生活は汚れである」という世界観のもとにドッキングした作品。心中に失敗した男女の愛が落ち延びて生活するうちに萎びてゆくドラマを、古語による台詞と非日常的・非生活的な身体で描いた。
生活に近い言葉や身体ではなく、コンフリクトを抱えた俳優の身体の中に、生活のドラマを追求した。
2019年、東京大学在学中にZRによって立ち上げられた演劇団体。
「それなしには人間が生きていくことのできないもの」をコンセプトに、
簡潔で切実なドラマを、動的な身体によって描く。
近年は、演劇だけでなくダンス・舞踏の要素を取り込み、新しい身体のドラマの構築を目指している。