かつてヒロシマで負ったケロイドを、群衆に晒し喝采を浴びた「病人」。戦争の記憶が遠のき傷が輝きを失っても、もう一度あの街に出たいと願っている。一方「甥」は自分たちはただ静かに死を迎えるべきだと諭し、「看護婦」は子供を産みたいと話す・・・。
専用の劇場や稽古場を拠点として、俳優、舞台技術・制作スタッフが活動を行う日本で初めての公立文化事業集団。舞台芸術作品の創造・上演とともに、優れた舞台芸術の紹介や舞台芸術家の育成を目的とする。2007年に宮城聰が2代目芸術総監督に就任以来、より多彩な舞台芸術作品の創造や国際演劇祭の開催とともに、教育機関としての公共劇場のあり方を重視し、中高生鑑賞事業公演や人材育成、アウトリーチ活動などを展開。
財団法人地域創造と全国の公共ホールが、共同で質の高い演劇作品を製作し、その作品を共同製作に参加する各ホールで連続上演する企画。サディズムの語源ともなった侯爵、サド。『サド侯爵夫人』は、舞台には登場しないこのひとりの男をめぐる6人の女たちの物語である。
世界中で愛され続けるチェーホフの名作を、SPAC-静岡県舞台芸術センターとフランス国立演劇センター・ジュヌヴィリエ劇場のコラボレーションとして、フランス人演出家ダニエル・ジャンヌトーが厳選した日仏俳優による⽇本語とフランス語が⾶び交うまったく新しいチェーホフの劇世界に仕立てた本作。ジャンヌトーは、新型コロナウイルスや地球規模の災害などによって、⼤きな変化の時期を迎えている現在を重ね、⽬の前に横たわ
酒の神であるディオニュソスは、その新しい宗教をギリシアの地に広めようとテーバイへやって来る。神と認めない王ベンテウスは、ディオニュソスを捕らえようとするが、逆に殺される。熱狂的な宗教集団の闘争性のために息子殺しの責を負わされた母親の姿を通して、宗教と人間の関係に問題を投げかける。アメリカ人俳優エレン・ローレンが母、アガウエ役で出演する日英二ヵ国語上演。
ある日突然、虫に変身してしまった男の運命を通して人間同士の断絶を描いた20世紀文学の傑作を、フォーキンは緻密に計算した音と動き、映像を駆使した舞台空間に構成する。「Shizuoka春の芸術祭」で日本初演された作品をSPACの俳優が演じ、野外劇場を不気味に変容させる。
