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■あらすじ太古より山に住む謎のいきもの・獸(ケモノ)。〈青い山〉と〈白い山〉の間を走る、大きな谷の集落に住む山のひとびとは、獸ととくに接することなく、しかし存在は常に感じながら、日々共に生活してきた。あるとき、獸ははじめて人を殺す。憤った集落の男たちは討伐に向かうが、皆返り討ちに遭う。生き残った数少ない者たちは獸を恐れ、集落を捨てて山を降りる中、猟師・シラスは鋭い目で森を睨みつけながら 山を登り続
高齢社会の課題を「演劇」というユニークな切り口でアプローチする“OiBokkeShi”の代表作。88歳の岡谷正雄は、同い年の、認知症を患っている妻・春江を介護していた。ある日、岡谷はケアマネージャーに介護の悩みを相談していたところ、ひょんなことから市民参加演劇のオーディションを受けに行くことになる。看板俳優・岡田忠雄の実体験をもとに舞台化。演技なのか素なのか、作品なのかワークショップなのか。97歳
老いのプレーパーク出張公演inいなべ市
会いたい人に会えない、行きたいところに行けない、限られた空間で暮らす毎日。コロナ禍で始まった自粛生活、それはまるで老いのリハーサルのようだ。当たり前の自由が奪われたとき、私たちの心と身体は一体何を求めるのか。それでも、私たちは会いたい人に会える、行きたいところに行ける、演劇を使って。超高齢社会を生きる全ての人々に捧げる、“生活者による生活者のためのあたらしい演劇”。
高校を卒業後、俳優を目指して上京した佐倉めい。兄の死がきっかけで久しぶりに地元に帰り、そのまま新型コロナウイルスによって足止めをくらう日々。昼夜問わずにゲームにハマっていたら、ポップコーンを食べる謎の老人が住み着いていた−−−。「老い」と「演劇」が融合したとき、何もないと思っていた地元で、誰も見たことがない演劇が生まれる。94歳の看板俳優・岡田忠雄が、混濁する意識、ふらつく身体を駆使して、観客を虚
太田省吾が、初期作品以来の「老い」の主題を敷衍して手がけた作品。登場人物は「老人1」「老人2」「少女」「母」など17人。中心人物の一人(老人2)が、母音でしか発話することができないという設定をもつ。ドラマは、二人の老人(老人1、老人2)による性的な記憶と幻想をめぐって展開する。一種の失語状態に陥った二人の声が、ワルツに搔き消されるところで幕切れをむかえる。
バリアフリー化を余儀なくされる家。独り住む老婆は美意識を損なう老いを受け入れることが出来ない。娘や息子はさらにその先の改装・改築を考える。老婆は彼らにこの家を渡したくはない。同居の甘言を囁く子供達孫達と、歳を重ねるごとに性格が激しく歪む老婆との応酬。さらにこの家を設計した建築家、既に先立った夫の幻影と思い出が現在と入り混じり、ますます老婆の言動は乱れゆく・・・