空の下で生まれ、空と共に生きていること、そして空の中へ死んでいくこと、逞しく 軽やかに、そこはかとなく、一瞬一瞬がここにあることを願いながら生まれてきた踊りの物語。岡登志子と垣尾優による共同制作。
人間が生きていく中で無垢とはどういうことなのか、という問いかけをテーマに、舞踏家大野一雄氏、大野慶人氏による原作「睡蓮」から受けた衝撃を基に、同作品を再構築した。踊りとは何か、踊りの持つ力を追求し、時代を超えた身体表現の可能性を問いかける舞台作品。
今年度の新作は、まずアルティ・ブヨウ・フェスティバル2008(京都府立府民ホールALTI)への参加からスタートしました。日本人が鼠色を100通りにも見分けることができるとする。江戸時代の言葉「百ねずみ」に着想を得て、ダンスをめぐる時空間のグラデーションを舞台に乗せる試みでした。その後2008年6月に「九十九かみ」、同年10月に「百一み」を西陣ファクトリーGardenで研究上演し、大胆な衣装、意外性
去る3月に京都の毎日新聞ホールで初演した「10099101」は、昨年3度にわたって創り継いでいった各章の一挙上演であった。作品を纏めていく過程で思わず吹き出た突起物を、あえて肥大化させてみたい。この機会に、正史に対する異伝、自作を食い荒らす鬼子のようなものを産みたいと思う。例えばほくろを癌に変えるように。
OSAKA DANCE EXPERIENCE
チベットには様々な不思議があふれています。「バルドゥ トェ ドル」とは、一般に "チベット死者の書" として知られている密教経典の原語名。死から誕生へと輪廻転生していく霊魂への導きを説いた世紀の奇書。この経典に想をとり、一九九五年西チベット・聖山カイラス巡礼行での体験を混えて創作した虫丸流立体マンダラ肉体詩の世界。踊り踊らんとて旅続け、酒飲まんとて人を恋ふ。
作品ノート:ヒトの移動は10万年前にアフリカ大陸から始まったと言われている。 そして今現在も世界で起こっている。 移動するという行為はあらゆる文明の発展を促しているが、同時に衝突を引き起こす原因ともなっている。 身体の移動行為自体が、コミュニケーションを誘発させる。ヒトは何故身体を移動させるのか。 どれだけ移動してみたところで、それは小さな庭を行き来しているに過ぎないのだ。 それでも、私たちには身