椿組2013年夏・南木曽公演野外劇
椿組2013年夏・南木曽公演野外劇
1979年初演。中上健次が33歳の脂の載った時に外波山文明(33歳)と出会い産まれた彼唯一の戯曲作品である。時は南北朝時代。日本の権力は北朝(京都=武家方)と南朝(吉野=宮方)とに別れ内乱状態が続いていた。 その南朝・吉野から、さらに山深く入った熊野の山に「かなかぬち」と呼ばれる鉄の男が、女とその手下達と一緒に暮らしていた。そこへ母を訪ねて旅をしながら彷徨う幼い姉弟。流浪の芸能集団。「かなかぬち」を仇と狙う花若。さらに時空を超えて登場する幻の獅子が絡み、物語は展開する。その姉弟が仇と狙うはその「かなかぬち」だった。これぞ野外劇!空を飛ぶ男。激しく燃え盛る炎・・・これぞロマンスペクタクル!!
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額550円会員登録+レンタル550円~)
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2025/1/16まで
1971年「はみだし劇場」旗揚げ。日本各地で放浪街頭芝居、アジア・シロクロード祭旅など。1990年「椿組」と改名。野外劇を中心としてロマンとスペクタクル、エンターティンメント性を持ちながらも高い芸術性と舞台美術仕掛けの躍動感。街をも取り込んだ演出で毎年意表つくラストシーンを創り上げて来て話題となっている。花園神社野外劇は2022年で38年目。最近は劇場公演も多く、常に旬の作家、演出家と組み話題作を提供している。第50回紀伊國屋演劇賞特別賞、第3回花園賞受賞。
椿組恒例の花園神社野外劇。現代。東京。虚脱の街。がわけもなくやけに勤勉な街。 一丁の銃を手にした事から、ある男を狙撃しようとした元プロ野球選手。が、その一丁の錆び付いた拳銃を、とある一家に預け他人になりすまし姿をくらます。彼には隠された秘密があった。一家の記憶と狙撃犯を追う刑事やらマフイアが青年の 過去と現在の人生を浮き彫りにする形で、追跡していく。人の営みの中で「勤勉」であるということは何なのだ
椿組2019年夏・花園神社野外劇
戦後生まれの初の芥川賞作家・中上健次の熊野三部作「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」を元に青木豪が纏め上げた熊野に生きた男の物語。芙蓉咲く紀州・熊野の「路地」で、地を這うように生きた”秋幸”という男とその家族の「血の物語」である。「この土地が、山々と川に閉ざされ、海にも閉ざされていて、そこで人間が、虫のように、犬のように生きている。」中上健次・作「岬」より。血と地の因習の中から抜け出そうとしても纏
椿組2018年夏・花園神社野外劇
椿組の前身「はみだし劇場」時代の1996年(26年前)同じく花園神社で上演した野外劇を再構成し、泉鏡花物お得意の花組芝居の加納幸和が演出したスペクタクル編。小劇場界の強者が集い魑魅魍魎の怪奇世界を大胆に、花園神社の土の舞台に華咲かせます!「天守物語」と「夜叉ケ池」のいいとこ取り。そこに泉鏡花の少年時代も加味させ独特の世界を展開させます。脚本は今は亡き高取英の耽美な世界が華開きます。松本紀保主演!
椿組恒例、花園神社野外劇。近松門左衛門が二百年以上前に描いた「女殺油地獄」「曽根崎心中」。そこに浮きあがるのは現在を生きる私たちとまったく変わらない世界……愛と金にがんじがらめにされた人びとの姿である。江戸時代の大阪を現在の関西地方都市に移し変え、新たに生まれ出た「女殺油地獄」「曽根崎心中」。そして、そこに、なぜか謎の四十七士……。リアルでポップ、残酷で滑稽な「GS近松商店」に乞うご期待ください。