(パンフレットより)
こんなにも嘘めいてしまった世界のなかで
書を捨てよ町へ出ようという響きについて
表現という、それ自体が許されない時代が
現在。訪れるかもしれない気配がするのだ
もしかしたら、なんにもないかもしれない
外側へ。内側のいろいろを置き去りにして
町に点在する作品という名の場所と時間に
どうしてそこにひとは辿りつくのだろうか
そしてなぜそこに立ち止まろうとするのか
所詮、そこはだれかがつくった場所と時間
もともと自然とそこに在ったものではない
劇場には、ひとがつくったものだけが在る
しかしこうして、ひとは劇場へ足をはこぶ
内側にいてもいいのに、外側へ飛び出して
ここで、ひとびとはきょうも立ち止まった
こんなにも嘘めいてしまった世界のなかで
表現という、それ自体をどうしていこうか
表現を目のまえに。もしくは、そのなかで
なにを想って。劇場という内側から外側へ
また、でていくための時間をつくっている
書を捨てよ町へ出ようという響きについて
表現というものが成立するための、心強い
心強い言葉なのかもしれないと想いながら
2018.10.1 藤田貴大
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,078円、レンタルともにあり)
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額550円会員登録+レンタル1,500円~)
平成2年10月開館、現在は(公財)東京都歴史文化財団が管理運営。クラシック専用ホール、演劇等公演用の中ホールと2つの小ホールに加え、展示やWSを実施するスペースも持つ、複合型芸術文化施設。演劇部門では自主企画公演やすぐれた活動を行う芸術団体との共催・提携公演を実施し、平成21年7月に野田秀樹が初代芸術監督に就任以降、古典の新演出から既成のジャンル分けを超えた実験的作品まで多様なプログラムを展開している。
1700人以上の応募者から、野田秀樹がオーディションで選んだ「東京演劇道場」のメンバーらが初見参!演じるは、「赤鬼」。移民、国境、社会の分断…今の社会が抱える問題をいち早く描き、1996年の初演以降、日本、イギリス、タイ、韓国で野田が各国の俳優と共に作り上げてきたマスターピースを野田自身の演出により16年ぶりに日本で上演する!
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東京芸術劇場が2015年に初めて制作した、こどものためのオリジナル作品。原作は松尾スズキの文/絵による 『気づかいルーシー』(千倉書房)、脚本・演出はノゾエ征爾。主人公のルーシーと、育ての親のおじいさん、飼い馬が互いに気づかいしすぎるあまりに引き起こす残念な悲喜劇が、オリジナルスコアの生演奏に乗せて、歌あり踊りありで展開する、ほろ苦くも楽しい舞台。2017年の再演に続き、2022年に再再演をおこな
(パンフレットより)自分のなかにある、ある場所に、いくつになっても褪せることなく、18までのあの風景が広がっていて、そこには名前のない自分が、名前のない誰かが立ち尽くしている。彼らはなにかに押しつぶされそうな表情をしているけれど、それでも限られた時間を、そしてあらかじめ決められたような空間を、全力で走っている。現在のぼくは、それはなぜなのか、知っている。でもあのころのぼくは、それがなんなのか、なに