拠り所なき「この世」に捧げる、生と死のセンス・オブ・ワンダー。
《セミヘブン(その世)》、それは「この世」と「あの世」の間にあるもの。
人々がいのちをアップロードしてクラウド化する社会に、とある母子がいた。
中年を迎えた息子を、年老いた母は忘れつつある―劇団しようよ、旗揚げ10周年の〈救済劇〉
2011年京都にて旗揚げし、現在、東京・調布市仙川と京都の二拠点で活動中。大きな世界とちっぽけな個人のズレ、または人間どうしの軋轢や和解といった、普遍的な(どうしても私たちの頭を悩ませる)テーマを、ひそやかな会話とエモーションの爆発が同居する戯曲と演出で紡ぎ出す。やさしいけれど挑発的、あかるいのに底の見えない作風。