ゲーテ・インスティトゥート東京開設60周年プログラムの一環として開催された。土方巽の伝説的作品「バラ色ダンス」(1965)をキャンプの視点から読み替え、21世紀のバラ色ダンスプロジェクトとして、あふれ出るイメージの狂宴を三日間にわたり繰り広げた。ゲストパフォーマーに、日替わりで木部与巴仁、川村浪子、砂山典子をそれぞれ招いている。また公演同日に関連鈴木章浩キュレーションによる映像上映プログラムを行い、「バラ色ダンス」のコンテクストを幅広く示すことを試みた。
パフォーマー。1990年~95年、ATA DANCEを共同主宰、96年~2008年までダムタイプに参加。2000年以降はソロを中心にジャンルを超えた舞台パフォーマンスの幅広い可能性を探求。2008年より「自分について語る」をテーマに『a perfect life』シリーズを展開。2012年、土方巽『病める舞姫』を元にした『ザ・シック・ダンサー』(2012初演、共演・田辺知美)を発表。2013年初演の『大野一雄について』は世界35都市を巡演、通算80回以上の上演を重ね、2016年のニューヨーク・ベッシー賞にノミネートされた。2021年にTOKYO REAL UNDERGROUNDのアーティスティックディレクター、INOUTSIDEの共同企画を務め、その活動が評価され令和3年度文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。