1986年1月に世を去った土方巽の野辺おくり祭として、山形県の升玉村で開催されたイベント『土方巽野辺おくり祭「むしびらき」-東北舞踏ぶるまい升玉編ー』。プログラムによれば、50人近い舞踏家が参加し、主に10カ所の舞台を中心に村全体を会場に繰り広げられた。梅雨明けの縁側一杯に衣裳を広げる蟲干し、それを土方巽は「蟲開き」と呼んでいた。映像では元藤燁子、小林嵯峨、大野一雄等が踊り、フィナーレには多くの舞
芥正彦と中島葵が主宰の劇団ホモフィクタスACT&AOI劇団による、シアターパフォーマンス。(「社会新報」1984,8,10 松田政男記事より抜粋)「清められた夜」も、〈ホモフィクタス・シアターパフォーマンス〉と銘打たれているように、既成の様ざまなジャンルからの「逸脱の行為」それ自体を身体表現として、観客に向かって一夜の悪夢を体験させようとする一種異様な試みであった。演劇的展開を軸としながらも、田村
「野にあるごとく いかようにして 寒暖する身を消し去るのだろうか 野花になれるのだろうか」大野一雄、土方巽に師事した舞踏家、高井富子(1931-2011)の「形而情學」シリーズは、1967年に土方の演出で始まる。高井は1986年に「其ノ二」を発表、以来、このシリーズを踊り続けた。「野花の露」は「其ノ五」にあたり、フランクフルト、パリでも上演されている。婚約者、妊婦、自らの過去に思いを馳せる老婆等の
「コノ作品チョッとヤバいかもしれない。構成上「全裸」の景を置いた。完全な「真っ裸」、ものの勢でそのような仕儀と相成ったが、草月ホールに迷惑係らなくて「ホッ!」とだったかもしれない、イヤそんな事すら考えていなかったろう。今にして憶えばの話。」(武内)武内靖彦独舞集成・踏業22周年記念リサイタル。40周年には、同じく「舞踏よりの召喚」と銘打って記念リサイタルを開催した。