放浪生活を続ける作演出の実体験を元に作られた、異国の密室劇。
学生時代に行った初演が好評を博し、4度目の再演。
中東の安宿を舞台に、バックパッカーたちが集う。
青年団の冒険王を彷彿とさせるが、舞台はその数十年後。
あり得なく見えて、ものすごくあり得る話。
パスポートを申請して、飛行機の切符を買って、成田エクスプレスに乗って。
そしたら着いた。マジで着いた。
バザールが立ち並び、街中には水パイプの香り。
笑顔でよってくる怖い顔したおじさんたち。
「We are friend!」そんな言葉を叫んだ自分の素直さに笑えてくる。
ここは、地球の裏。まーるい地球のうらっかわ。
異国の風吹き荒れる宿の、一夜の群像劇。
飛行機は、もう飛ばない。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
2009年、舘そらみと慶應義塾大学内演劇サークルのメンバーを中心に発足。「人間の孤独」に焦点をあて、たっぷりとした愛情表現で人間を描く。持ち味は少しずれた畳み掛け会話と、軽やかにリアルを切り取る台詞術。新聞にその作風は「徹底的に無責任で刹那的」と評された。劇場での公演以外に、住空間で公演する「のぞき見公演」や観客を巻き込む「巻き込まれ演劇」など多くのジャンルにチャレンジを重ねた。
2016年を最後に、活動を休止。
2021年より、「誰もが名乗れるオープン屋号」として、劇団名のオープン化予定。