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2020年のコロナ第一波の時期に書きはじめ発表した作品。日々更新される新型コロナウイルスの感染者数・死亡者数を聞き、見るなかで、数でまとめられる一人ひとりに名前が、顔が、声が、人生があること、確かに「1」として存在していることを表現しようと創作された。〈あらすじ〉とある一室。一人の女性が暇を持て余している。 リハビリだと言いながら酒を飲む、喋る。 今まで出会った人たちのこと、だらしのない生活、忘れ
ぷらさない
演撃戦隊ジャスプレッソ番外企画「ぷらさない」は「何も残らない、何も得るものがない」をコンセプトに行う企画。「わんこそば世界大会」脚本:山内和将 演出:山内和将・渡久地雅斗「運命の判決」脚本:津波竜斗 演出:津波竜斗・渡久地雅斗「現代にっぽん」脚本:山内和将 演出:山内和将・渡久地雅斗「Noél」脚本:仲宗根葵 演出:渡久地雅斗「恋がしたい」脚本・演出:渡久地雅斗今回は5作品を上演!
直木賞受賞作家が描いた女傑を、実の娘が演ずる、熊谷真実の『鎮魂劇』!裸一貫から文字通り熊谷商店を切り盛りし、数々の苦境にも明るく立ち向かう「元気印」の女傑、熊谷清子。女優熊谷真実・美由紀を生み、永遠のヒーロー松田優作の闘病を見守った彼女を実の娘「熊谷真実」がひとりで演じきる話題作。
(フライヤーより抜粋)シェークスピア悲劇を大胆な無言劇にアレンジした「マクベス」では、自らが仮面を被って王を演じながら夫人の人形を操り、権力欲につかれて破滅していく男のもろさや悲しさを見せます。「ミッシング」は武将が生死の境でまどろみ始めた時、女にいざなわれ天界へ行き不思議な体験をして生き返る物語で、三島由紀夫の小説や溝口健二の映画「雨月物語」にインスピレーションを受けたオリジナル作品です。2作品
現在、演劇界で活躍中の劇作家と個性派俳優とのバトルは予想通りの舞台を誕生させた。劇作家が仕掛けたストーリー、装置、小道具、そして一人の紡ぎ出す台詞に二重、三重に隠された複数の声。たった一人の俳優が、これらに対峙し舞台空間を埋めていく作業は、まさに芝居の醍醐味そのものであった。今回の企画は、ひとり芝居に挑戦する若き劇作家の登場である。早稲田大学在学中に「劇団笑うバラ」を主宰し、現在は他劇団の役者を集
シェイクスピア戯曲 "リチャード3世" ”ハムレット”
ゼウス合同会社主催イベント「幸せを呼び寄せる4つの因子『やってみよう』『なんとかなる』『ありがとう』『あなたらしく』の中から太田宏の独演部分を公開。1部:映像(ゼウス自主映画「12R Singke 」)2部:独演(野地将年、太田宏、井上幸太郎)3部:LIVE(Naomi Grace、松下進、HiNACOMACHI 他)
コロナ禍における社会の変化と状況を、岩手県盛岡市のとある牛丼チェーン店でアルバイトをしている作者自身の目線から語った作品。作者は、都市部を訪れた際には、その牛丼チェーン店に客として通っていた。そのため、店舗のシステムの違いなどを目の当たりにし、牛丼チェーン店を通して、都市と地方の格差を感じていた。岩手県は、コロナウイルスの感染者が最後まで出なかった県であるが、今年の4月末から5月にかけては、全国で
老人ホームサンライズで働き始める介護職員A子。彼女が体験する福祉の現場は想像以上に過酷なものだっ た。しかし、そこで入居者のB二郎と出会う。仕事に翻弄されながらも福祉という繋がりの中で2人の間に 生まれる友愛、そして1人の人を看取るまでを芝居で表現。後半は、B二郎の歩んできた道のりをたどる30 分間の舞踏で構成する、演劇とダンスを使った、A子とB二郎、ふたりの絆の物語。
TV、映画、舞台で大活躍の若手実力派俳優として定評のある佐野史郎。TV『ずっとあなたが好きだった』で"冬彦さん"なる流行語を生み出した彼の原点は舞台である。劇団シェークスピアシアター、劇団状況劇場で演技の真髄を体得し、林海象監督の『夢見るように眠りたい』で映画デビュー。その後は独特のキャラクターで、またたく間に個性派役者の仲間入り。最近、本格的に舞台活動を開始した佐野史郎。劇作家、竹内銃一郎と組ん
(フライヤーより)犬も歩けば吸い込まれそうな夏の空がそこにあった
火曜日のシュウイチ
毎週火曜日に上演 1年間で完結する壮大な物語。この物語は阪急電車に恋をした少年が、悩み、もがき、苦しみながらも幾多の苦難を乗り越え、一人の立派な青年として成長していく過程を愛と勇気と笑いと涙で描く感動巨編である。
今作は、サミュエル・ベケットの戯曲「ロッカバイ」に触発され創作した。 「ロッカバイ」は、家の中で死と向かい合う老女の孤絶を描いていたが、今作は、公園にいる家を失った一人の女にフォーカスした。帰る家を失った女が、かつて住んでいた幻影の家に戻っていく思いにとらわれている。 コロナ禍で仕事や家を失い、公共の場でさらに孤独を深める人たち、その老い、死など現代社会の課題を鮮明に浮彫にする。さらに、今もなお世
白石加代子「百物語」第二十二夜
筒井康隆「時代小説」は前からやりたかったものである。筒井さんにその旨を申し上げると、「え!ほんとうにやるの?」といった反応だった。つまり「読んでも、お客さんには何の事かさっぱりわからないからやめたほうがいい」とお考えだったのだ。そして実際稽古に入って、これは鴨下信一でないと出来ないものであったと思い知らされた。鴨下はこう語っている。「『時代小説』、これは日本語のリズムで聞くべきものだ。リズムは地口
舞台は、第二次世界大戦が終わって間もない日本。戦時中に掘られた横穴の中で、3人の男女が出会い、生き埋めになる。生死の極限状態で、彼らの思想と挫折、そして後悔が語られる。彼らはどう生きたかったのか、そしてどう生きられなかったのか。本公演ではこの戯曲を、ワンルームマンションの一室を穴と見立て、彼らの苦しみを現代の閉塞感と生き苦しさに重ね、女性の一人芝居として上演した。
ルー大柴の魅力は、日本人離れした破天荒な演技ではなかろうか。そのルーツは、高校卒業後にヨーロッパ、アメリカをヒッチハイクした経験から来ているのであろう。路上で馬の釘を加工して、アクセサリーを売りながらの生活はどんな役者修行よりも貴重な体験だったに違いない。帰国後、役者を志し勝新太郎が主宰する勝アカデミー第一期生として小堺一機らと一緒に勉強をする。その後、アンダーグラウンド劇等を経て、関根勤の「カン
三好十郎が1950年に発表した大戦前後の日本を舞台にした『殺意(ストリップショウ)』。ナイトクラブのステージで、引退ショウを行うソロダンサー緑川美沙。南の小さな城下町に生まれ、愛国運動、敗戦を経て東京でダンサーになるまでの半生に秘められた激情を、自身最後のステージで語り出す。
朝鮮半島で生まれ、日本が育て、世界中を魅了した世紀の舞姫、崔承喜を描いた女優みょんふぁのひとり芝居。鄭義信の新作書き下ろしで、コロナ禍にもかかわらず、約800名を動員した。
その日は灼熱のビーチで迎えるクリスマス。浜辺に佇むひとりの男。相棒はウクレレとデッキチェア。そして傍らには渡しそびれたお歳暮の箱。それは忙しかった日々が嘘のような、ゆったり過ごす年の瀬。そんな穏やかなビーチに巻き起こった事件とは!?箱の中身は一体何なのか!?
劇中講談「大石理玖物語」(旭堂南陵 作)
良妻賢母として名高かった大石内蔵助の妻・りく。彼女の本当の想いはどこにあったのか・・・。上方講談界の重鎮 旭堂南陵の筆による講談台本を元に工藤千夏が新たな解釈を加え一人芝居を書き下ろした。講談師・旭堂南明としても活躍する俳優・天明留理子の「講談に彩られたひとり芝居」。本作は前年2018年夏に近畿最古の芝居小屋、出石永楽館にて行われた「大石りく物語」をバージョンアップして新たな作品として上演された。
「見えない壁」等の一般にイメージされるいわゆる「パントマイム」に囚われず、ダンス・コント・台詞芝居・歌・プロジェクションマッピング、そしてYouTubeでのメインコンテンツであるワンカット撮影といった様々なパフォーマンスをミックス。 パントマイムならではの身体性や空間の使い方を際立たせ、YouTubeのファンもそうでない人も、老若男女誰しもが楽しめるようなエンターテイメントを目指して構成されてい
白石加代子「百物語」アンコール公演
明治から現代の日本の作家の小説を中心に、「怖い話」「不思議な話」を、白石加代子が立体的な語りと動きで演じる人気シリーズ白石加代子「百物語」のアンコール公演。恐怖とユーモアとが絶妙に味付けされた人情怪談、宮部みゆき作「小袖の手」と、一冊の本に挟まれた時空を超える栞をめぐる不思議な恋の怪談話、朱川湊人作「栞の恋」の2本立て上演。
(フライヤーより)現代の語り部、新しい道化芸と絶賛のミヤギサトシショーが1年ぶりに新作を発表。ヨーロッパで大ベストセラーの悪徳小説(ピカレスクロマン)「香水」(P.ジュースキント作)を語ります。
米軍占領下の沖縄で、度重なる人権侵害と弾圧にも屈せず、米軍に立ち向かった男がいた。沖縄が生んだ不屈の政治家・瀬長亀次郎。不当な裁判で刑務所へ送られながらも出獄後、那覇市長に当選。真の民主主義の確立を目指し、祖国復帰のために民衆と共に闘った。県民の心を捉え大きな希望を与えた瀬長亀次郎、その波瀾万丈の人生を津嘉山正種が沖縄人の魂を込めて語る。2019年タイムスホール(那覇市)にて初演。2020年青年座
坂口修一リーディング公演
悪役レスラーの父親と、そんな父がどうしても好きになれない息子が衝突を繰り返しながらも、やがて本当の絆を結ぶまでを描く、中島らもの名作短編小説を演出・岩崎正裕、俳優・坂口修一によりリーディング公演として上演。プロレス好きの教師が、国語の授業で中島らもの「お父さんのバックドロップ」を読み上げる。合間に思わずプロレス豆知識が飛び出し、授業はたびたび中断する。とある生徒との確執のあった教師は、朗読を通して
白石加代子「百物語」第十七夜
演出の鴨下さんが病気になられて、「百物語」が一時中断し、久しぶりの岩波ホールでの公演である。鴨下さんは「百物語」のコンセプトについて次のように語っている。「捨てるだけのものは全部捨てた、ヴィジュアル面もそうですが、第一覚えなくていいわけでしょ、だから記憶力も捨てた。相手役も捨てた。演劇の要素をどんどん捨てていった。だから僕は、演劇にはなりっこないと思っていた。ところが、そうやってどんどん捨てていっ
サミュエル・ベケットの20世紀を代表する戯曲「ゴドーを待ちながら」を下敷きに、待たれている男の一人芝居を描いた、いとうせいこうの92年の傑作「ゴドーは待たれながら」。KERAが10年以上にわたり大倉を口説き、この伝説の舞台が蘇りました。 本作品にゴドー以外の人物として唯一登場する「声」役は、芸劇の芸術監督でもある野田秀樹。いとう×KERA×大倉×野田の最強の布陣でお届けするナイロン100℃結成20
本作『ストリーム』は、コロナ下で起こった時間感覚の変化をテーマに制作された三部作『Sign』『Cue』『Out』のスピンオフとして、2020年から現在までの出来事を元にした、捩子のモノローグで構成されたソロ作品です。芸術活動、仕事、病、子育て、戦争、経済、死、ダンス…コロナだけではない、私たちの日常と生に並走する様々な“with-ウィズ”について話すことからパフォーマンスを立ち上げます。
劇団ショウダウン presents 林遊眠一人芝居
京都発、大阪育ち、熱くて切ない新感覚ファンタジー作品が人気の劇団ショウダウン。海の彼方にあるという船乗りの楽園を目指し、誰も進んだことのない航路に向けて舳先を向ける海洋冒険大作。西と東の大都市が大海原に飲み込まれる!(本作品は林遊眠による一人芝居です)
機能低下は必ず来る。やがて誰もが目と歯と腰と、そして頭脳に問題を抱えるようになる。それはもう疑いの無い事実。叫びたいほどの不安。でも誰も叫ばない。ダッテ、モウワカクハナイカラ…。冗談じゃない、と俺は思う。あなたとふたり、濁った記憶の煙突にのぼり、あったかどうか定かではない無用の街を見下ろす。「いったい俺が何をした? 責任者出て来い!そこに立て。こっちを見るな。ボリビアには行かない。金の話も忘れろ。
マレーシアのクアラルンプールで過ごした幼少期の記憶を、作家自身が演じる一人芝居。2020年は、マレーシアが「2020年までに先進国入りする」と宣言した年であり、また二度目の東京オリンピックが開催される年でもあった。際限なく求められる成長・成果の象徴である2020年を横目で見つつ、そこへの違和感を子供の生きた一日一日の目盛の側から書いてみる。
愉快痛快な一人芝居。三味線の音色に乗せてお届けする涙と笑いの人情話!昭和二十年頃に起きた、嘘のような本当の話に芝居ながらの嘘を交えてお届けする演劇版「曲馬団の女」原作は、十二代目田辺南鶴の作。戦時から終戦後の混乱する東京を舞台にした新作で、蘭という曲馬団(サーカス団)出身の女が主人公。最後には登場人物全員がハッピーになり、聴き手も幸せな気分になれる物語である。劇団「柿喰う客」の中屋敷法仁の演出によ
アラフォーの独身女性。女は映画配給会社に再就職が決まった。大好きな映画の仕事が出来ることに興奮を隠せない。そんなある日、お付き合いをしている彼からプロポーズを受ける。これから好きな仕事をする意欲に満ちている時だけに困惑の表情を隠せない。しかし、いざ仕事に就くと理想と現実は違い、ミスばかりして思うようにはいかなかった...
東京にやってきた恋する人魚の、憧れと欲望に満ちた85分の現代ファンタジー。変貌していく舞台美術とドラムパーカッション生演奏で贈る、2018年上演の小沢道成ひとり芝居。
THEATRE E9 KYOTOのある京都・東九条の地域に移住してきたフリーアナウンサー・能政夕介と、芸術監督・あごうさとしによる演劇公演。1925年、日本で最初の放送「あーあー、聞こえますか?こちらは東京放送局であります」という歴史的な第一声から約100年。言葉の変遷に、都市計画の変更による新たなまちづくりが始まろうとしている東九条のまちの変遷を重ね合わせて、過去・現在・未来を見つめる企画。
物語は、一九九七年に風船で海外渡航を決行し行方不明になった「風船おじさん」が題材。芝居はこの夢物語のような出来事を現実の犯罪をモチーフに数々の話題作を創ってきた山崎哲が、現代社会や今日の家庭の問題と絡めながらあぶり出してゆくもので、個性的で巧みな演技力を持つ蟹江がどう演じるか興味深い。
子供の頃から時代劇が大好きで、中でも金之助の大ファン、落語は痴楽、高校時代は演劇部に席を置き、ヒッチハイクで一人旅もした。そんな男がある日、サウナで記憶をなくす。男は自分の名前すら思い出せない。やがて断片的に甦ってくる青春時代の記憶。
ここは、とある女の子の部屋。クローゼットを開けると、そこはまるでおとぎ話のような森の中。森の奥にある小さな教会へ、今日も少女は歩いて行く。時の止まった美しい薔薇に、水を届けてやる為に。しかし日を追うにつれ、少女の様子は変わっていった。肌の色も、声も、身体の大きさも。きっともう明日には、教会の扉に入れない。
女がいる。女は壊れてしまったのだった。あるいは、壊れゆこうとしている。または、いま壊れつづけている。女は〈彼女〉について語りはじめる。徹底的に壊し、そしてまた壊された〈彼女〉についての話を。そして、あなたたちはそれを見る/聞く。消費と暴力。労働と身体。そして、キャラクターと人間。虚構と現実は別のものなのか?2019年に5ステージだけの上演ながら好評を博した一人芝居を、ダブルキャストで再演。
(フライヤーより)新しい笑いを追求して何でもありのパフォーマンス集団「マシュマロ・ウェーブ」が何でもありのバラエティに挑戦。ただし舞台に上がるのは絶えず1人というルール有!
信じてもらえないと思うのでずっと秘密にしていた話があります。私が体験したちょっと不思議なお話。あの時出会ったモノがなんだったのか、あなたに聞いてもらいたい。信じてもらえないと思いますけど。中西邦子がたった一人でお届けする渾身の一人芝居。
自分の愛人を絞殺しその死体から陰茎を切り取った、それがいわゆる「阿部定事件」(昭和11年)である。当時大変なセンセーショナルを巻き起こしたこの事件の「予審調書」がなぜ警察から流出したのかは未だ謎であるが、本公演では愛人とのなれそめから次第に関係を深めていき、殺しの経緯を詳しく語った部分を取り上げている。「不思議なことにエロチックな部分はほとんど印象が薄かった。それよりもなんともいえない懐かしさがあ
ラジオのスタジオ。一九五〇年代のB級SF映画「地球最終放送」(原題「たたかう女」)をノンストップトークする女性アナウンサー。たばこを取りにスタジオの外に出ようとするが、スタジオがオンボロで扉が開かない。ふと不安になり、片っ端から放送を聞いてみるが、他に放送している局はみつからない。知り合いに電話をかけまくるが通じない。「地球最終放送」の内容がほんとうになったのだろうか......。
火曜日のシュウイチ
幽霊が出た。35歳のおっさんの幽霊だ昔死んだ僕の友達だという。覚えてないこんなおっさんの知り合いはいない彼は11歳のときに死んでから、僕と一緒に歳を重ねてきたのだという。じっと見てた。僕のことを。知らなかったじゃいまさらどうしてそれを言いに来たの?彼はわかってほしい、という。わかりあいたいのだ、という僕と。彼の死んだ事情のことをいや困った。まことに困ったそんな夜。幽霊のささやきを、お送りします
俳優・崎田ゆかりが立ち上げた「劇場」シリーズ第1作。同シリーズは崎田が公演主宰。テルプシコールは1981年設立の劇場で演劇や多くのダンス公演が行われてきた。『プロローグ』は崎田による脚本だが唯一の登場人物「女」により複数の戯曲の台詞が引用される。劇の後半は泉鏡花『天守物語』の姫路城天守に棲みつく妖怪・富姫の物語が劇場に住みつく「女」と重ねられる。俳優は劇場内外を駆け回り、客席でも演技をした。
激動の世紀末を生きた壮絶な生き様だが、最後まで、彼は絵筆を離さなかった彼が最後まで絵を描くことにこだわり、執着した理由は!?登場人物10数人、20曲以上の歌と語りでロートレックの生涯を描く。
白石加代子「百物語」特別編
白石加代子「百物語」は1992年に始まった。そしてやっと80本に手が届くところまでやってきた。特別編は、その中から特にお客さんの支持が熱かった作品を取り上げて、構成し直したものである。今回はその二回目となる。まず、一本目は、三遊亭円朝の「江島屋騒動」「江島屋騒動」は原題が「鏡ヶ池操ノ松影」という作品で、さまざまな因果話によって構成されたかなり長い物語であるが、今回はその中の抜き読みである。時間にし
柳美里を中心とする劇団「青春五月党」による一人芝居&マイム。テーマは生と死。
外波山文明人一人芝居
永井荷風・作といわれる、幻の発禁本「四畳半襖の下張り」をひとり芝居に仕立てたもの。戦後間もない東京近郊。雑誌の記者に向かって話す老人の口から出た言葉は、記者も思わず赤面するような、赤裸々なセックスの体験談だった。老人がまだ30前の若かリし頃、第一時世界大戦の軍需景気に沸き返る東京でのお話。 夜毎、新橋へ繰り出しての芸者遊び。その中の“袖子”という売れっ子芸者との一夜の情事。あのてこの手の攻め合いを
白石加代子「百物語」第十八夜
第十七夜、第十八夜は続けての上演で、その5本の作品はほとんど同時に稽古をした。そして一番時間を割いたのは「累」である。前に「江島屋」をやった時も痛感したのだが、円朝の作品と言うのは、声に出して初めて、文章のうまさ、話の運びの見事さ、人物のリアルさが見えてくる。幽霊は弱った神経が作り出すものという文明開化の時代の怪談話、そして真景、つまりリアリズムを基調とした怪談を円朝は目指したのだが、そういう意味
大衆演劇女座長、五月洋子が見たのは現実なのか?それとも夢なのか?日本最高峰の一人芝居『化粧』こまつ座での上演決定!! さびれた芝居小屋の淋しい楽屋。その楽屋に遠くから客入れの演歌が流れ込んでくるやいなや、大衆演劇女座長、五月洋子は、座員一同に檄を飛ばし始める。開演前の化粧支度の最中も、口上や十八番の出し物、母もの芝居「伊三郎別れ旅」の稽古に余念がない。その慌ただしい楽屋に、洋子をたずねてくる人がい
白石加代子「百物語」第二十四夜
一夜の公演で、一演目というのは初めての試みである。また、この作品は丁度八十話という節目でもある。胸突き八丁というけれど、まさに頂上がかすかに見え始めた八合目に、鴨下信一はこの作品を選んだ。鴨下さんから上がってきた台本を読んで、これは「百物語」の代表作の一つになるなと思った。登場人物がそれぞれいろんな思惑があり、悪党ばかりであくが強い。この人間臭い世界は白石加代子とぴったりあう。原作と細かく読み比べ
現在の中国東北地方(旧満州)に、移住した日本の若者たちがいた。国策による新天地での楽土を夢みたが、第2次世界大戦の勃発、敗戦の混乱の中で我が子を中国人に預けまたは置き去りにして帰国した人々。戦後40年頃から「中国残留孤児」の親探しが始まる。我が子が生きていたことを知りながら、名乗りでる事の出来ない母親の哀しくも重い心情と戦争がもたらすものを描いた作品です。
さびれた芝居小屋の淋しい楽屋。遠くから客入れの演歌が流れ込んでくるやいなや、大衆演劇女座長・五月洋子は、座員一同に檄を飛ばし始める。開演前の化粧支度の最中も、口上や十八番の演目である「伊三郎別れ旅」の母と子が再会する場面の稽古に余念がない。そこへ捨てた息子との対面を、と出演依頼を携えたお客がやってきた・・・。うってかわって、クリスマス間近の芝居小屋の楽屋。大衆演劇の座長・市川辰三は。夜の部も迫った
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たった一夏しか生きられない蚊の一生を描きます。自分の生まれてきた意味、自らの使命を追い求めて旅に出る、生まれたばかりのオスの蚊。仲良くなりたいのに自分を疎ましく扱う人間たち。メスの蚊との出会いによって、その理由が明らかになっていく。たった一夏の短い命をどう生きるか。人間の愚かさや生き様にもその姿が重なる。
劇作家・西尾佳織によるレクチャー・パフォーマンス。5歳から5年半をマレーシアのクアラルンプールで過ごした西尾は、2018年、奇縁からマレーシア各地の日本人墓地に眠る人々のリサーチを開始した。墓地に眠る8割はからゆきさんと呼ばれた日本人女性だった。東南アジアへ渡り、娼館勤めをした彼女たちの足跡をたどった旅についての語り。