演劇
アーカイブのみ

4.48サイコシス

4.48サイコシス
Photo: 石川純
4.48サイコシス
演劇
アーカイブのみ

4.48サイコシス

  • 上演団体:飴屋法水
  • 主催:フェスティバル/トーキョー
  • フェスティバル/トーキョー09秋参加作品

英国演劇界の寵児、サラ·ケインの遺稿となった戯曲を飴屋法水が演出、ホーメイ (喉歌)歌手の山川冬樹と様々な国籍の職業俳優ではない役者と共に作り上げた舞台。劇場の観客席が今作の舞台。それと対面して、いつもの舞台上には特設の観客席が用意されており、ダークな照明の中、舞台前面では血のように赤いプールの水が滑らかに光っている。11人の役者たちはケインの詩のように書き連ねられた言葉を、彼らにとっての外国語=日本語で、時に短い英語も交えつつ、絞り出すように、また丁寧に語り継いでいく。強度のうつ状態で死の淵をさまよった作者の最後の声を、不調和な集合体である彼らに共同で表現させることにより、生の舞台ならではの臨場感を作り出した。山川の地の底から響くような歌声と七色の声、なみなみとした血の海、強く点滅するライトも、病んだ内的世界を印象づけた。(F/T09:Documentsより転載)

視聴方法

(要予約)早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパン
収録日
2009/11/20(Fri)
権利処理状況
アーカイブのみ

作品情報

上演情報
2009/11/16(Mon)~2009/11/23(Mon)あうるすぽっと(東京都)
出演者・
スタッフ
出演
山川 冬樹
出演
石川 夕子
出演
大井 健司
出演
小駒 豪
出演
武田 力
出演
立川 貴一
出演
宮本 聡
出演
村田 麗薫
演出
飴屋 法水
劇作家
サラ・ケイン
翻訳
長島 確
音像設計・ミキシング
ZAK
音響協力
田鹿 充(move)
音響助手
浜里 堅太郎
照明デザイン
髙田 政義((株)リュウ)
照明操作
大庭 圭二
舞台監督
大友 圭一郎
舞台監督
寅川 英司
舞台監督
鴉屋
演出部
杣谷 昌洋
演出部
田中 翼
小道具
栗山 佳代子
美術コーディネート
大津 英輔
美術コーディネート
鴉屋
衣装コーディネート
コロスケ
映像
池田 野歩
メイク
かがみ
演出助手
安 ハンセム
演出助手
石川 夕子
アシスタント
中西 佳代子
アシスタント
西島 亜紀
アシスタント
胡舟 ヒフミ
宣伝ビジュアルデザイン
フクシマ ミキ
プロデューサー
相馬 千秋(フェスティバル/トーキョー)
制作
米山 淳一(フェスティバル/トーキョー)
制作助手
北澤 友美子(フェスティバル/トーキョー)

上演団体情報

1961年生まれ。高校在学中より唐十郎が主宰した状況劇場に参加、音響スタッフを担当。1984年、23歳にて演出家として独立、東京グランギニョルを結成。1990年代以降は現代美術に活動を移し、1995年、人工授精のプロジェクト『パブリックザーメン』でヴェネチア・ビエンナーレに参加。同年、動物商として「動物堂」を開店、動物の輸入と販売、飼育と繁殖に携わる。2005年、必要最低限の食物摂取のみで24日間箱に籠った『バ ング ント』展で活動再開。
2007年SPACでの『転校生』より演劇に復活。2009年より「フェスティバル/トーキョー」に4回連続で参加、『4,48サイコシス』『わたしのすがた』などを上演。2013年に福島県立いわき総合高校でのアトリエ公演として『ブルーシート』を発表、第58回岸田國士戯曲賞を受賞。『ブルーシート』は多くの高校演劇で上演され、フランスでも出版、リーディング公演などされる。また自身の家族3人による児童劇「教室」はドイツ・フランスでも上演された。
自身の作・演出に限らず、藤田貴大、本谷有希子、小説家の朝吹真理子、山下澄人などと演劇の共作。大友良英、山川冬樹、七尾旅人、青葉市子、テニスコーツ、小山田圭吾、渋谷慶一郎、MARKなど世代を超えた多数のミュージシャンとのコラボレーションも多い。2016年、茨城県北芸術祭での「何処からの手紙」を始めとして現代美術での発表も並行して続けている。

飴屋法水の関連作品