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あらすじ・あるネジ工場で働いている男のもとに20年以上前に離婚した元妻との息子から会いたいと連絡が来る。同僚らと話すうちに息子の会いたいという理由が心配になって、再会をためらうようになる。
凡極まりない三人の五十代男性、田中、伊藤、鈴木は同じ日の同じ病院で余命わずかであるとの告知を受けた。人生の中で何の冒険も何の栄光も何の名声も無かった彼ら。病院の屋上で遠くを見つめ続ける三人の前に一人の謎めいた人物が現れる。その人物は「財団法人親父倶楽部」なる組織の所属を名乗った。組織の目的は“人生を諦めた初老男性の潜在能力開発”という奇妙なものだった。これから死んでいくのに能力開発などあったもので
有名劇作家3人(工藤俊作、保、久保田浩)が逮捕された!一体何があったのか?それぞれの口から語られるあまりにも奇想天外な3本の犯罪劇。その3つのエピソードを3人の劇作家(内藤裕敬、後藤ひろひと、村角太洋)が描くあまりにも画期的なオムニバス・コメディ。
トリコ・A 演劇公演2021
脳性麻痺を患う主人公は、小さな町にある小さな寺で、両親と暮らしている。彼女の定位置は大きな松の木のある庭に面した縁側。ある時は父の読むお経とともに、ある時は縫い物をする母とともに、彼女の毎日は過ぎていた。ある日、父が倒れ、彼女のもとへ初めてヘルパーがやってくる。ところが主人公は、ヘルパーとどう接して良いのかわからない。彼女は悩む。私はヘルパーに、何をしてほしいのか。そもそも私はいったい、何を望んで
双子の少年たちの日記として描かれた原作小説『悪童日記』は、その文体が非常に無機質な点が特徴です。そこで今作品では、『悪童日記』の物語ではなく、文体を立体的に立ち上げることで、双子の目がとらえた戦時下の片田舎の風景を描くことに挑戦しました。5つの無機質な台と5人の俳優、抑揚を排した発語を使って、非常時にあらわになる人間の本質と、無機質な文体の奥にしまい込まれた双子の感情を炙り出します。
江戸川乱歩の児童文学の金字塔。変装を得意とする盗賊「怪人二十面相」と日本一の名探偵「明智小五郎」との、力と力、知恵と知恵が火花を散らす大闘争の物語。子供の頃、誰もがワクワクしながらページをめくったあの興奮はそのままに、肉薄すればするほど揺らぐ二十面相の「存在」をつまびらかにあぶり出す。作曲家の増田真結氏を迎え、「光と音」、「身体と音」で織り成す、全く新しい『怪人二十面相』。
ウソでもいいから ひとつになりたい今より少し未来のにほん。子供たちは子育ての訓練を受けた大人によって育てられていた。自由と平等が保障された理想的な環境で伸び伸びと育つ子供たち。しかしある日突然、子供の生活は生みの親に一任されるという通達が国から下される。国の決定に反発し、一丸となって子供を守ることを決意した大人たちはしかし、次第に不安という敵に飲み込まれ、分断されていく。国の顔色を伺うもの、大人の
とある老女。彼女は周りの人間から、それぞれが見たい姿を勝手に投影され、彼女自身が顧みられることはない。一方当人は、何もわからない風でいながらしたたかに生に執着している。社会から見えない存在にされても、息をしなくてはならない、なぜなら私は、生きているのだから・・・。人生の最終章。認知症を患いながらも周りの人間との関わりの中で、自分らしく生きることを選択する、老女の物語。
一人の女が助けを求めてやってくる家の床下に死体があるというあなたは半信半疑で女に同行する床下のハッチを開ける闇あなたは胸を撫で下ろす目を凝らしながら言う何もないじゃないかあなたはハッチを閉めてふと身震いするあなたの身体は気がついているその闇にあなたがすでに踏み込んでいることに
大阪・生野の片隅で、笑顔を忘れたはずの女が笑顔を残した。ある年老いた兄妹達が、長姉の死を目前に集まった古い家。時間が風化を止めた一室で語られるのは思い出話と、迫り来る現実の話。異国を異国のままに生きる者。異国を自国と選ぶ者。静止した部屋に散りばめられた謎。残された『今』の真ん中で、十代の子供達は去りゆく時代をただ見つめている。
江戸時代から続いてきたらしい和菓子屋「亀屋権太楼」が、経歴の捏造に端を発した騒ぎで存続の危機に立たされる。新しい社長は評判の人格者。彼なら道を誤らないはずだ。店、家族、そこに関わる人たちの10年間。場所も時間もとばしながら、視点を変えて人々の営みを俯瞰するMONOの新たな試み。善人と悪人の境界線はどこにあるんだろう? 私たちは誰に味方すればいいのだろうか?
