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ルー大柴の魅力は、日本人離れした破天荒な演技ではなかろうか。そのルーツは、高校卒業後にヨーロッパ、アメリカをヒッチハイクした経験から来ているのであろう。路上で馬の釘を加工して、アクセサリーを売りながらの生活はどんな役者修行よりも貴重な体験だったに違いない。帰国後、役者を志し勝新太郎が主宰する勝アカデミー第一期生として小堺一機らと一緒に勉強をする。その後、アンダーグラウンド劇等を経て、関根勤の「カン
世田谷パブリックシアター+KERA・MAP
1936年(昭和11年)の秋。日本のどこか。東京から遠く離れた、ちいさな島のちいさな港町。この町にたったひとつだけある、ちいさな映画館「梟島キネマ」。この映画館の常連客である森ロハルコは、時間があれば客席に座り、繰り返し上映される同じ映画を観ている。洋食店に勤め、失業中の夫の生活の面倒もみているハルコにとって映画だけが唯一の楽しみ、映画を観ているときだけは夢を見ることができた。今日もまた、ハルコは
パルコ ハイコメディシリーズ第3弾
人生にやり残したこと?燃えるような恋‼真面目男が企んだ密かな恋の冒険。
ぷらさない
演撃戦隊ジャスプレッソ番外企画「ぷらさない」は「何も残らない、何も得るものがない」をコンセプトに行う企画。「わんこそば世界大会」脚本:山内和将 演出:山内和将・渡久地雅斗「運命の判決」脚本:津波竜斗 演出:津波竜斗・渡久地雅斗「現代にっぽん」脚本:山内和将 演出:山内和将・渡久地雅斗「Noél」脚本:仲宗根葵 演出:渡久地雅斗「恋がしたい」脚本・演出:渡久地雅斗今回は5作品を上演!
パルコ ハイコメディシリーズ第3弾
人生にやり残したこと?燃えるような恋‼真面目男が企んだ密かな恋の冒険。
2021年再演版
男性キャストのみによる、ごく小さな日常の一コマを巡る物語。しょうもないけれど、誰もが身に覚えのある小さな「裏切り」を素材とし、信頼とは何か? という胃の痛くなるようなテーマを浮かび上がらせます。とある休日、ロードバイクで旅行に出掛けたサラリーマン五人組は、山深い温泉宿に立ち寄った。ささいなことから言い争いを始める五人。口論は、やがて思わぬ方向に発展していき、遂には修復し得ないほどの混乱に……。
日本・セルビア演劇交流プロジェクト
【日本初演、五人の俳優、十五人の登場人物、三つの愛の物語】かつては希望の象徴だった町。そこに集まった三世代の男女5人。信じていた全てが崩れ落ち、都会の無秩序な繋がりの中、愛に飢え、自分の居場所もない。それでもなりふり構わず人生に挑み続け、辿り着いた先に見えた世界は、天国か地獄か!? 紛争後のセルビアそして世界の「リアル」を描いた、セルビアン・ブラック・コメディーを本邦初訳で日本初上演。
ロームシアター京都 × 京都芸術センター U35創造⽀援プログラム“KIPPU”
「村八分」「集団農場」「ブラック企業」といったムラ社会的な閉鎖コミュニティを舞台とした〈集団暴力シリーズ〉の集大成的作品。雪深い山奥にひっそりと佇む民宿を舞台に、野生動物たちと共生する一族と、村の人々との衝突を描く。過去シリーズにも通底していた「家族」というモチーフを前景化し、それらを繋ぐ「食」という営みに焦点を当てながら、原始的かつミニマムな共同体の呪いと可能性へと切り込んだ。
心地良い昼下がり、竹本家の居間には亡くなった大学教授である主人・竹本信盛を偲び、親交のあった面々が集まっていた。思い出話に花を咲かせる彼らのもとに、信盛の「遺言」を預かったと言う弁護士が現れ、信盛の遺産を相続するべき「愛人」を探していると告げる——。弦巻啓太の代表的なシチュエーション・コメディを劇団員だけでリメイク!(第9回サンピアザ劇場神谷演劇賞大賞受賞作)
大金をめぐるifから始まる物語。40人余に及ぶ登場人物をたった6人の俳優ですべてこなすというトンデモナイ芝居ですが、大人のメルヘン童話を読むような軽い気持ちでご覧下さい。
戦争中…空襲も受けない小さな村。そこにも戦争の影が忍びよる。村に敵軍が忍び寄るという噂が…案山子を沢山つくり日本軍にみたて、敵を追い払おうとする妙案が浮かぶ。終戦間近の穏やかな村で起こる騒動。可笑しくも哀しき物語。
アザンシアコント
老若男女未来学園がお届けする、皆様に感謝を伝えるためのコントオムニバス。カメラ、グリーンバック、ディスプレイを用いてリアルタイムにクロマキー合成を行い、様々なシチュエーションの再現を行った。
のと☆えれき二人芝居
西暦2040年。人類はアクトノイドと呼ばれる人造人間の発明に成功。しかし、そのプログラムに重大なバグが発見され、アクトノイドは即時回収、その姿は街から消える。 西暦2045年。ある晩起こった殺人事件。容疑者は舞台俳優、山田タロス。被害者は女優。公演終わり、山田の楽屋に一人の男が尋ねる。北海道警察サイバー犯罪対策課、牧内。牧内は山田に二つの疑いの持つ。一つは殺人事件の犯人として。もう一つは回収されず
走れペン、刷り出せテプラ!謎を解くのは記録!密室で目を覚ました数人の男女。壁のモニターには謎の記号。そして手元には記録アイテム。「このタイプの暗号に対してレコーダーあまりに無力ですよね」「こう、部屋の色の情報を声で……」「人生においてこんなにペンがほしいと思ったことないですよ」記録を重ねて謎を解き、ここから脱出できるのか――?
文化祭の前日は繰り返されなくて、ぼくたちは片隅の踊り場、変わり映えのない一日を見送ってた。増えていく過去形と消えていく可能性の間で右往左往する姿はまるでダンスみたいだねって言ってくれたことを忘れるわけない。ここは居心地がいいけど、文化祭はとっくに終わったしお腹も空いたし、もう行く。
市内にある4つの高校の演劇部は、合同発表会のあと、演劇部の顧問の話し合いによって県大会に進む代表校を決めている。高校生らしさとは?演劇とは?4校の顧問による本年度の代表校決定までを描く。
火曜日のシュウイチ
毎週火曜日に上演 1年間で完結する壮大な物語。この物語は阪急電車に恋をした少年が、悩み、もがき、苦しみながらも幾多の苦難を乗り越え、一人の立派な青年として成長していく過程を愛と勇気と笑いと涙で描く感動巨編である。
多くの愛人たちに告げる「グッドバイ」ー昭和23年を舞台に、不埒な色男と怪力大食いの美女が巻き起こす恋愛狂騒劇(スクリューボール・コメディ)!!太宰治未完の原作をベースにKERAが描き出したコメディを生瀬勝久演出のもと新たに紡ぎ出す!昭和23年の春。GHQ占領下の東京。文芸雑誌『オベリスク』の編集長、田島周二(仲村トオル)は、編集の仕事の傍ら、闇商売の手伝いで大儲け。複数の愛人を持つ生活を送っていた
路上
雑遊オープンの頃からひらひらと続けてきた、川村毅・新作+小林勝也・主演<都市を彷徨う男が巻き込まれる形而上的スラプスティック・コメディ>路上シリーズ。2020年 劇場の灯が消えCovid 19厳戒態勢の中、雑遊にて上演した新作『路上5―東京自粛』から2年半。あの新宿の根無し草、村上・田宮・セシルが帰ってきた! 劇作家たちの場として、雑遊にて2022年一年間を掛けて開催したT Crossroad 短
行くは天国 帰るは地獄会社員の岬智朗(袴田吉彦)と教師をしている関(安田顕)は高校からの同級生。人生の曲がり角にさしかかり、世間のしがらみや、ややこしい問題を抱えて行き詰まっていた二人の前に、高校生のときに「事故」で死んだはずの智朗の弟・達朗(平岡祐太)と同級生の遠山(内田滋)が突然現れる。15年ぶりの奇妙な再会に戸惑う智朗と関。だが二人は、次第に死者であるはずの達朗たうに馴染み、後ろめたさを感じ
永井愛が2003年に他劇団に書き下ろした人気作を、自らの演出で上演。セレブな専業主婦だった秋子は、夫の会社が倒産したため、働くことを決意。しかし、パートタイマーとして採用されたスーパー「フレッシュかねだ」は、あらゆる不正が横行するディストピア的世界だった。正義感が強く世間知らずで他のスタッフから浮いてしまう秋子は、大手企業をリストラされ、この店で屈辱に耐えながら働く貫井と心を通わせるようになるが…
永作博美、阿部サダヲ、古田新太らを迎えた、小劇場バックステージもの。次々と襲いかかる困難に立ち向かう弱小劇団を描いたシチュエーション・コメディは、後に様々なエピゴーネンを生み出すことになった。2036年、東京。21世紀の演劇人たち4人がバーに集い、90年代に演劇野郎だったという老マスター(廣川三憲)の回顧話を一晩中聞くことに。話の舞台は1996年の下北沢。劇団“下北ビートニク”の新人スタッフとして
KERAのタイムスリップ・コメディの第一作。テクノな青春を駆け抜ける三人の女の子を通してあの時代のトーキョーを描いた、映画「1980」のプロトタイプとも言える作品。女子高生のチカ(松野有里巳)は、高校教師のケンタロウ(手塚とおる)への恋心に駆られ、彼の過去を変えたいがために1994年から1979年にタイムスリップ。15年前の東京で、チカは福岡からの転校生ミキ(宮前真樹)、ケンタロウの幼なじみのマユ
ねずみのちゅうたはなまけもの。いつも寝てばかりいる。おなかがすいて買ってきたチーズをどこかに落としてしまった。どうやら猫が取ったらしい。ねこにどんな仕返しをしてやろうかと考る。床屋になってねこの大事なひげをちょん切ってやろうか、それとも海賊になってねこを海にジャボンとつけてやろうか、それともサーカスでねこに綱渡りをさせてやろうか…。ところが、そのねこがチーズをひろって返しに来てくれました。実はこの
韓国戯曲を日本で広く紹介することを目的に、第一弾として、現在韓国で人気の作家、オセヒョクの作品を一気に3作品上演。戦地で捕虜となり、死刑を待つ戦士たちが最後を笑って過ごそうと自分自身と葛藤する。
時はとあるアイドルグループの解散が発表された2016年。泡之介とBBQは、学生時代の友人・午前二時の結婚式に向かうため、車で常磐自動車道を下っていく。目的地は仙台。10年前に同じく仙台を目指して3人で旅をした4日間を、10分の演劇にして余興で披露する予定だ。東京から守谷サービスエリア、会津若松、いわき、松島、石巻を巡る2016年の2人の旅路は2006年の3人の旅路と重なり、行ったり来たりを繰り返す
韓国戯曲を日本で広く紹介することを目的に、第一弾として、現在韓国で人気の作家、オセヒョクの作品を一気に3作品上演。本作品は、生活苦の父母息子が、それぞれの目的で、クリスマスになんとかお互いから30万ウォン(約3万円)を借りようとだまし合う。コミカルなやり取りを通して、かけがえのない家族の愛が浮き彫りになるコメディ。
直木賞受賞作家が描いた女傑を、実の娘が演ずる、熊谷真実の『鎮魂劇』!裸一貫から文字通り熊谷商店を切り盛りし、数々の苦境にも明るく立ち向かう「元気印」の女傑、熊谷清子。女優熊谷真実・美由紀を生み、永遠のヒーロー松田優作の闘病を見守った彼女を実の娘「熊谷真実」がひとりで演じきる話題作。
私たちは、家族だった。結婚式場の控え室。新婦の女はウェディングドレスに身を包み、煙草に火をつける。彼女の視線の先には、初老の男たち二人。夫婦のようにも見える彼らのやり取りを“娘”である女は慣れた様子で眺めていた。“父”の一人である男の走馬灯として語られる、奇妙な家族のありふれた物語。
近未来。東洋のガラパゴスと呼ばれている千久世島という離島は、かつてない賑わいを見せていた。国産みの神話に登場する島であると同時に、その島で発掘される「レアゲノム」という化石由来のDNAがヒトや動物の遺伝子組換えに必要なものとして注目を集めているからだ。その島に住む男は、奇祭で弟を失う。ところがある日、弟は蘇り、まるで別人のように男の前に現れる。弟の存在は島の住民を狂わせていく。そしてそれは、島の存
三谷幸喜の書き下ろし作品。小説「ジキル博士とハイド氏」をベースにしたコメディ。19世紀末のロンドンを舞台に片岡愛之助、今作が初舞台となった優香、藤井隆らが出演。二重人格をテーマに据えたロバート・ルイス・スティーヴンソン著作の怪奇小説「ジキル博士とハイド氏」に着想を得た、シチュエーションコメディ。「ただ面白いだけの、笑った後に何も残らない喜劇を創りたい」と三谷が語るように、彼自身が感じる普遍的な笑い
父の三回忌に家族が集まる。色々あって弟は姉におチンチンを見せることになった。父の遺影を前に、姉は弟のおチンチンをながめ、涙を流す。涙の意味は誰にもわからない。父の三回忌の夜に、妹は兄と再会する。兄は17年前に交通事故で死んだ。事故があった電信柱のそばで、妹は兄と再会する。妹は33歳になっていた。兄はあの頃のままだ。認めたくない感情がある。自分のなかで居場所がない感情。ちゃんと認めてもらえない感情は
ある研究所の所員たちは様々な事情を抱えていたそう「一日前」に戻れれば・・・ごくありふれた喜劇の典型の数々は、ちょっとした時空の歪みで場違いな喜劇へ生まれ変わる。どうやら明日、「あの出来事」が起こるらしい。
くちびるの会長編演劇公演第7弾。《あらすじ》主な舞台は、愛知県三河地方にある、農村部。東京で恋人と同棲しながら脚本家を目指す、川村明利(32)にもとに、ある日、兄の雅史(35)から電話がかかってくる「親父の様子がおかしい、ちょっと様子見に行ってくれないか」。明利が帰省すると、なんと徹は「象」になっていた。明利は葛藤する。果たして、「象」となったどうすれば良いのか。
FLOW series vol.2
本公演とは異なる手法を模索する実験的枠組〈FLOW series〉第二弾として、第一弾で上演した『悪態』を、『悪態_2307』へとタイトルを改めてリクリエーションし、金沢と大阪で上演。「Liminal Space」≒「境界的空間」と呼ばれるネットミームを引き続きモチーフに採用しつつ、「劇場への当て書き」をコンセプトに、上演空間に合わせた演出や作品内容へ修正を加え、作品のスケールアップを図った。
ここは 1960 年代のようなアメリカかもしれない。一人の経営者が離婚を発表した。機に、誰もが恋し恋される愛の当事者になった。女は言う。 「このタバコの煙はやがて消えるけど、私の想いはずっと消えないわ」男は言った。 「灰になるほどに燃えるような恋をするっていうのは?」 男と女の恋模様はいつだって煙の中だったのさ。スラステ初のシンギング・スーパーロマンティックコメディミュージカル!
1億円という大金を拾って落とし主が現れず、一気に大金持ちになった男の物語。大金を得た男は万々歳。これからは大船に乗ったような気分で前向きに生きていける。そう思ったのだが予期しなかった良からぬことが次々に起こり、あっという間に憂鬱な日々に逆戻り。酒をあおっては愚痴をこぼす日々の中、ふと男は気づく。「あれ?デジャヴ? この会話、以前しなかったか?」。そうして次々に積み重なっていくデジャヴの毎日を送るよ
製薬会社社長とその秘書は、瀬戸内海の孤島にある医学クリニックを訪れる。そこで行われている精神療法を受ける患者たちはストレスを取り除くため10歳の「こども」に返り、共同生活をすることになるが…エナメルプロデュース第2幕は石澤希代子選りすぐりの名優達と鬼才・青沼リョウスケを演出に迎え、幾度も再演され愛された傑作ホラー戯曲に挑む。小劇場界に蘇る懐かしきスリル!ショック!あなたは「大人」でいられますか?
KAVC FLAG COMPANY 2021-2022
「KAVC FLAG COMPANY2021-2022」に選出され、神戸アートビレッジセンターと共催で行った〈集団暴力シリーズ〉の一作。「ブラック企業」を主題として扱い、360°カメラが設置され、監視体制に置かれたオフィスを舞台に、ビジネスを巡る人間関係の歪みを描いた。フーコーのパノプティコン論やサルトルの思想を参照し、〈見ること・見られること〉=〈まなざし〉が権力関係や人格形成に及ぼす作用へと踏
ナイロン、21世紀第一作、21回目の本公演は、21人の女性が繰り広げるシニカルな西部劇。シリアス・コメディの金字塔。とある西部の町に、流れ者・早撃ちエルザ(犬山イヌコ)がやってきた。彼女は自分の母親の敵を討つために、その町に住むというアイアンビリーを探しにきたのだ。早速、酒場に寄ると、前日にビリーが暴れて割った皿を片付けている女たちの姿があった。エルザはそこでビリーを待つことにするが、一向に現れな
劇団プレステージ 第18回本公演
公演を控えたとある劇団が稽古をしている。劇団創立10周年記念公演と銘打った作品は、特攻隊をテーマにしたいわゆる戦争モノの作品である。緊迫したシーンが繰り広げられていると、そこには見知らぬ青年が2人混じっていた。彼らは“ホンモノの”特攻隊員であった。2人は言う「僕たちも仲間に入れてください!」
(フライヤーより)古典劇じゃない。伝統芸能でもない。これは「今」生まれたばかりのコメディだ!陽気で元気なイタリアがここにある!アントニオ・ファーヴァのコメディア・デラルテ
派遣社員のマリ(綾乃彩)は、会社員のヨウ(薬丸翔)と共に暮らしている。マリは現在鬱(うつ)状態にあり、休職中。そんな中、ヨウが1ヶ月ほど海外出張へ行くことが決まる。気分転換にもなるし鬱もよくなるかもしれないからとヨウに誘われ、マリは一緒に行くことにする。しかし、滞在先のホテルは少しおかしなホテルだった。隣室には猫を探し続けている女(銀粉蝶)や、掃除をしても綺麗にならない掃除係、記憶にない昔の友人が
NYLON 100℃ 9th SESSION ノンストップサクセスストーリー
オムニバスのコント公演をもっと矢継ぎ早にもっとシームレスにつなぐことで「コント」ではなく「出し物」とした公演。2023年現在の諸問題をナンセンスコメディの手法で見せていく。
ナイロン100℃初期の代表作となった作品。南の孤島、浜辺に建つ一軒家。そこに集まる女達。平穏な夏を過ごすはずだった彼女たちを襲う数奇な運命。16年間に渡る、憎しみと許し、拒絶と理解、偶然と必然の物語。ケラリーノ・サンドロヴィッチとナイロン100℃が紡ぎだす、サスペンス・コメディの頂点。女性4人だけの出演者による濃密な作品は劇作家としての実力を広く知らしめ、この戯曲により岸田國士戯曲賞を受賞した。
ナイロン100℃初期の作品を、オダギリジョー、古田新太など新たなキャストによりKERA自身の演出でパルコ劇場にて上演。新聞各紙が煽り立てる、「変態コメディアン、アーバックルの正体」、「ハリウッドの殺人鬼アールバックルを許すな」。17年後の街を歩きながら、ビリーはデニーに言う。「実を言えば、私も初めのうちは疑っていたのです……」。デニーは少しずつ、ビリーの思い出に興味を抱き初めているようだ。腹を減ら
令和3年度 次世代応援企画 break a leg
「令和3年度 次世代応援企画break a leg」に選出され、AI・HALL と共催で公演を行った〈集団暴力シリーズ〉の一作。「革命」を謳い原始共産主義を採用する集団農場を舞台に、「精神的指導者」亡き後の世襲を巡る抗争を描いた作品。カルト化した集団内での、資本や身体への〈所有〉および〈執着〉を巡る議論から、現代における〈信仰〉の現在地を問い直す。
おなじみのピーターパンのお話である。とはいっても、ピーターパンもすっかり大人しくなって、相変わらず夜中に子ども部屋に忍び込み、子どもたちをさらってネバーランドへ連れ出してくれるものの、ちっとも冒険をさせてくれない。でも、そこはネバーランド、冒険は向こうからやってきて、ピーターパンも子どもたちも、海賊たちと闘うことになるのだが…。 誰もが知っているピーターパンとはちょっと違う、歌って踊って、大いに笑
ある漁村にふらりとやって来た女アミコは異常なほどの蟹が好きだった。身寄りのないアミコを家に置いてやる漁師の男ゲソン。女を追ってアヤしい男がやって来て事態は混乱する。やがて、アミコはカニを食べ過ぎてついに蟹アレルギーになってしまう。もう蟹が食べられないと悲しむアミコ。そんな頃、漁師たちは数々の漁師の命を奪った伝説の13本脚の蟹との闘いに挑むのだった。
とある町の外れにあるおもちゃリサイクル工場。いつもの社員と派遣パートの女達が働く部署に、お仕事マッチングアプリに登録したばかりの68歳の男が初めて仕事に来る。「おもちゃが一つ足りない」という些細な事件をきっかけに隠れていたそれぞれの心の中がみえてきて...。音楽やダンスも取り入れて客席と一体になる今作は子どもの心も掴み大人の心にも響く。人々の日々の営みをユーモアたっぷりに描いた、パショパショ流プロ
「見えない壁」等の一般にイメージされるいわゆる「パントマイム」に囚われず、ダンス・コント・台詞芝居・歌・プロジェクションマッピング、そしてYouTubeでのメインコンテンツであるワンカット撮影といった様々なパフォーマンスをミックス。 パントマイムならではの身体性や空間の使い方を際立たせ、YouTubeのファンもそうでない人も、老若男女誰しもが楽しめるようなエンターテイメントを目指して構成されてい
パルコ ハイコメディシリーズ第4弾
パルコ ハイコメディシリーズ第4弾16年前、別れた娘が、突然19でやってきた!奔放な娘と振り回される父、関係改善を願う恋人…。ニール・サイモンが描く、ひと夏の嵐のスケッチ!!
パルコ ハイコメディーシリーズ第5弾
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新たな技術は新たな法を生み、新たな法は新たな犯罪を生む――。OEN(オリンポス経済ネットワーク)と呼ばれる未来の社会共同体。ある日、派遣社員である「私」は、ニュースの中に自らが働く医療施設の名前を見つける。それはある収容者の死亡事故だった。だが、事件の姿は調べるうちに変貌し、過去へ遡る物語は次第に全く別の様相を見せてゆく…。生=労働=尊厳=価値? 現代社会を生きる私たちの等しさを巡るブラックユーモ
第一部「春の軍隊」は、突如出現した国籍不明の軍隊の戦闘で折角建てたばかりの夢のマイホームを、めちゃめちゃに壊される中年サラリーマンの物語。第二部「接触」は、授業中に餡パンを食べて、死刑を宣告される学生たちの話―SF風でスリリングな展開と、随所にあふれる笑い、ゾッとする恐ろしさをひめて、右旋回の速度をはやめる今日の日本に警告する鋭い風刺。飯沢喜劇ならではの痛快さ。
「多すぎた札束」「夜の笑い」に続く飯沢匡と青年劇場が贈る風刺喜劇。金大中事件にまきこまれ平和そのものだった婆さんの家庭はすっかりひっくり返ってしまうが、気丈な婆さんは市民の知恵を振り絞りクイズ番組を逆用して巨悪の根源に迫っていく。
2025年一横須賀。「大深度有人潜水調査船しんかい12000」が初航行を行う。向かう先は、世界の最深部であるマリアナ海溝チャレンジャー海淵だ。一方、1875年一横須賀ではチャレンジャー号がマリアナでの深度調査を追え、停泊をしていた。事件をきっかけに過去と未来は繋がれ、深海の神秘や生命の起源についての仮説が浮き彫りになった時、未来へ託す壮大な夢がそこに現れた。
壁に染みがある。見ようによっては女性の顔に見える。ある日、彼女に話しかけてみる。ある日、彼女を動かしてみる。こうしていつの日か、幻だと思っていた彼女にも、彼女の人生があると気づく。彼女の名は、シミュラクラ
俺達はみんなわかってなかった。人生にやり直しはきかないということを—“うみお”と20年ぶりに再会したのは、彼のお通夜だった。彼と仲良しだったトモキ、ゆーぼー、ノブ、やっちんの4人は、かつてみんなでタイムカプセルを埋めた日に<ある理由>で“うみお”と喧嘩し、それ以来疎遠になってしまっていた。今では理由も思い出せないその喧嘩のことを後悔していたトモキ達は、少しでも“うみお”のことを思い出そうと、みんな